毒の華2【高尾和成】

華70（過去） ページ31

「伊月さんと花宮さんって
なんかお似合いだよね」









貴「そ…そんなこと…
真くんに…私なんて…不釣り合いだし…」


「そんなことないよー、伊月さん可愛いし？
花宮さんも絶対伊月さんのこと好きだよねー」









真くんが私のことを？

そんなの駄目！




だって…









貴「愛美、違うよ？
真くんと愛美の方がお似合いだし…」









必死に愛美に伝える。









たった一人の友達、
その子の恋を応援したいから。









愛美「ははっ、A慌てすぎ。
実はさ、
私最近真のこと飽きちゃったんだよね。
ごめんね、わざわざ応援してくれてたのにさ」









いつものように明るく言った愛美。

飽きた？本当に？









でも、今まで愛美は
嘘なんてついたことないよね。









愛美「そういうことだから、
真と今日上手くやりなよ？」

貴「な…何言って…///」









ニヤニヤしながらそういいながら、
あの子たちとどっかに行こうとする愛美。









何だか胸騒ぎがして止めようとしたけれど、
止める理由なんて思いつかなくて…

ただただその後ろ姿を見つめた。









愛美「あ、そうだ！A＿＿＿」









.









”ばいばい”









.









これが私が見た
愛美の最後の姿だった。

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