毒の華2【高尾和成】

華69（過去） ページ30

「今日一緒に帰るぞ」









さっき真くんから言われた。









普段真くんはバスケ部だから、
一緒に帰ったりすることはあまりない。









わざわざ休まなくても、
愛美がいるからいいっていったのに



私の足が心配だからと言って
聞いてくれなかった。









別に平気なのにな。









でも少しだけ嬉しかった。

私だけ特別な気がして
それだけで幸せだった。









＿＿＿
＿＿








授業後、帰るため愛美に声をかける。









貴「愛美…帰ろ」

愛美「うん！帰ろっか＿＿」









「愛美、今日一緒に出かけない？」

「美味しそうな店見つけたんだけど」









この子達は最近
愛美と仲がいい女の子達。









愛美「あ、でもAが」









やっぱりこの子達といた方が
愛美は楽しいのかな？









私といてもつまらないだけだし









昔からのネガティブな思考しかできない。









貴「大丈夫だよ愛美。
今日は真くんが一緒に帰ってくれる
みたいだから」









.









愛美「……真が？」

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