毒の華2【高尾和成】

華59 ページ19

高尾「俺と付き合ってくれたのは
俺のそういうところに惹かれたからか？
それとも単なる遊び？」







それは自分でも分からない







遊び＿＿







ではない気がする









私はいつでも、
付き合うとかそういうのは真剣だ。

ただ好きになれないだけで









貴「和成は他の人と違うから、
よく分からない…
でも、”一緒にいたい”とは思うよ」









そう言うと、
一気に顔を赤くした和成。









高尾「お前っ///急にそういうこと言うなよ。
俺の心臓が持たねぇ」









こういう反応する人は他にもいた。


真っ赤な顔で好きだと言われたり、
お前だけしか見えないと言われたりもした。


けど、何も心に響いてこなくて、
何も感じなかった。









でも何故だろう









高尾「それにさ、Aは
昔の姿に戻りたくないって言ったけど

お前がどんなに性格が変わっても、
顔が違くても、
才能が本当になかったとしても…

俺は好きだよ。

そういうところに惹かれたんじゃない。
Aという存在全てが好きなんだから」






和成に言われることは
他の人と違う。


心に響いてくるし、嬉しくなる。









貴「馬鹿だね、
顔も性格も変わったらもう私じゃないじゃん」

高尾「あ…たしかに」


とケラケラ笑って、
こっちまで楽しくなって…









＿＿愛してるA









あの頃を思い出すんだ









＿＿私も愛してる…









.









真くん









高尾「え？A、なんで泣いて…」









＿＿好きだA

＿＿私もずっと好きだった









貴「和成は私のこと知りたいって言ったよね」

高尾「ああ」









貴「少しだけ私の昔話聞いてくれる？」

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