毒の華2【高尾和成】

華58 ページ18

貴「和成といると時々怖くなる」

高尾「どういうこと？」









貴「昔の自分に戻るような気がする。
それが嫌で怖くて仕方が無い」









和成といると、
たまに昔の自分が出るときがある








それが凄く嫌なんだ









高尾「別にいいだろ、昔の自分だって」









貴「何の取り柄もなかった」

高尾「え？」









貴「勉強もそこそこ出来る程度。
顔も幼馴染の方が断然上

性格も暗くてみんなに溶け込めない。
友達も少ない

先生にはいつも”大人しくておしとやかな子”って言われるだけ。

戻りたくない、戻りたくないんだよ…
あんな生活に」









あの時の私は
愛美に勝てるものなんて一つもなかった









全て愛美は私が欲しいものを持っていた。

羨ましくて仕方がなかった









だから…
あんな過ちをおかしてしまったんだ








.









高尾「それの何がいけねーんだ？」


貴「和成には分からないよ、
元から才能もあるし人気者で、
かっこよくて…」









高尾「じゃあ、聞くけど」









和成はそう言いながら、
私の肩を掴む









高尾「俺と付き合ってくれたのは
俺のそういうところに惹かれたからか？
それとも単なる遊び？」


貴「……」

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