毒の華2【高尾和成】

華52 ページ12

手を伸ばし
頭を撫でると


少し照れくさそうに目を逸らすA









それが可愛すぎて
しばらくそうしていると＿＿＿









「なあ、A＿＿＿悪い邪魔した」


貴「あ……」









高尾「伊月さーーん！
大丈夫です、俺何もしてないっす」








少しだけ理性は崩れかけたけど、
何もしてないよ俺









すると伊月さんは
閉めかけていた扉を開いた









伊月「そうか！
高尾がついに狼になったのかと！」








何てことを
真剣な顔で言ってんだこの人は









貴「………馬鹿じゃない？」


伊月「兄に向かってなぁに言ってんだ…
キタコレ」









貴「………それより、行くんでしょ？」









こいつ無視した！？

伊月さんがキメ顔でダジャレ言ったのに
無視した？









高尾「ぷっ」

貴「………」









伊月「何だ高尾！
俺のダジャレの良さが分かるのか？」


高尾「いや…
そういうことで笑ったわけじゃ…」









そう言うと落ち込む伊月さん



貴「気にしないで、
これいつものことだから」








伊月さんってクールなイメージあったのに、
まさかそんな一面があったとはな









けど、何だかんだ言っても


Aが”面白かったよ”
ってわざわざ伊月さんに言っているのをみたら









.









本当は凄く優しい奴なんだなって分かって
思わず頬が緩んだ

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