嘘【御幸一也】

嘘43（高校過去） ページ46

倉持side

あの日から俺はあいつを避け続けた。


また自分のせいで
こいつを傷つけてしまうのではないかと
思うと怖くて仕方なかったからだ








愛してる、その気持ちが強かったからこそ、
傷つけるのが怖くて


こいつには幸せになってほしいって
気持ちが強くなっていた。








いつの間にか自分が幸せにするという
イメージができなくなっていたのは
確かだった。









それでもそばにいてくれるAを
つけ離すことはできなくて、
ついに俺たちも高校入学。









高校では、決めていたことがあった。






俺のせいで傷つけないために…
付き合ってることは
絶対に秘密にしなければいけない。





俺と付き合うことで
あんな目にはもう遭わせたくなかったから。









しばらく月日が経つと、
御幸とAといることが日常となった。








御幸といるときはAとも
普通に話すことができて楽しかった


でもこの時から
俺は御幸の思いに気づいていた。







そしてAの思いも…









だから…




王様ゲームのとき御幸の告白にも
びっくりすることなんてなくて、
むしろほっとしていた。









これで、こいつを…
Aを傷つけなくて済むんだ。

愛する人を傷つけなくて済む。






御幸なら信用できる。









なのに…
なんでこんなに胸が苦しいんだ。









なんでこんなに涙が出るんだろうか。









震える手で

”別れよう”
とメールを送った









彼女も泣いているとは知らず
俺は一方的に別れを告げたんだ。









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テスト終わりました＼(^o^)／
長らくお待たせしてしまって、すいません！
今日からまた更新していきます！

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