嘘【御幸一也】

嘘40（高校過去） ページ43

貴方side

「王様ゲームをしよう」




ある日、
亮さんの一言から始まった。



合宿中だったから、私も当然いて
1年の私たちには逆らわれることもできず、
御幸の部屋でやることになった。









亮介「はい、王様誰？」

純「あ、俺じゃねーか」

と純さんはいつものように
怒り気味に叫んだ。








純「じゃあ………」

亮介「あ、いい事考えた」


純「あ？」

と亮さんは純さんに耳打ちをする








純「じゃあ、5番が好きなやつの名前を言う」


亮介「誰？5番？A？」




貴「いや、私じゃないですよ」

亮介「ちぇ、つまんないの」








本当この先輩はドSで困る
絶対私に言わせたかったんだな。







好きな人か…
ちらっと倉持を見る。


すると目があった。








倉持「///」

なぜか目そらされたんだけど



私が好きなのは倉持
それは変わらない。









貴「っで誰なの？5番は」

？「俺だ…」








そう言って手を挙げたのは御幸だった。







亮介「へぇ…御幸の好きな人も気になるかも」


倉持「ヒャハハ、誰だよ好きなやつって」









御幸「…言わなきゃダメっすか？」







なぜか御幸は凄い言いたくなさそうだ。






亮介「当たり前じゃん」





でも亮さんが許してくれるわけもなく、
御幸も腹をくくったっぽい。









御幸「えっと……」

倉持「早く言えや！」








哲也「そんな言いたくないのか？」

純「早く言えっていってんだろーが」








御幸「はぁ…」


と御幸がこっちを向いた。
心なしかいつもより顔が赤い気がする。









御幸「俺が好きな人は………









………A」




貴「へ！？」






この出来事が更に私たちの恋を
こじらせていく原因となったんだ。

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