嘘【御幸一也】

嘘3 ページ5

昼休み、俺たちは決まって
野球部メンバーで屋上で昼食を食べる。

Aもマネージャーだから、
もちろん一緒だ。



御幸「A、はい弁当」

貴「ありがとう御幸」


純「おい、また御幸が弁当作ってきたのか？」

貴「毎日作ってくれるんですよ」



哲也「愛されてるな」

貴「味もバッチリだし、
私の好きな物入れてくれるから、
本当昼食の時間が楽しみですよ」



そうやって笑う彼女の顔が見たくて、
俺は毎日弁当を作ってる。



普通逆だろって倉持にも言われたけど、
俺がしたいからしてるんだ。



亮介「Aは作らないの？」




貴「御幸ほど上手くないんで」

倉持「んなことねーだろ、
七瀬の料理は世界一美味いと思うぜ？」

貴「そんなことないって///」



亮介「えー、
倉持も手料理食べたことあるわけ？」

倉持「まあ、俺たちは中学同じなんで」



そう、こいつら2人は中学から同じで、
仲が良かったらしい。



亮介「ずるい、俺にも食べさせてよA」


貴「いいですよ？」





川上「いいな、俺も食べたい」

貴「じゃあ、ノリには合宿の時
1番に食べさせてあげる」

川上「本当に？嬉しいな///」



ノリとAは音楽の趣味が合って、
凄く仲がいい。

本人曰く”親友”らしい



けど…

川上「///」



ノリは絶対好きだろ。




はぁ、本当嫌になる。
俺の彼女はモテすぎだ。

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