嘘【御幸一也】

嘘35（過去） ページ38

貴方side

今分かった。
こいつがしようとしていること。


私がこんな目にあえば、
洋一はキレるだろう。


そして喧嘩でもしたら…
野球できなくなる。





”洋一来ちゃダメ”





でも、その願いは届かず
やっぱり洋一は
私を助けようとしてくれている。





私のせいで野球ができなくなるなんて嫌だ。




野球をしているときの洋一は
凄く楽しそうで、輝いていて大好きだから








だからさ…








貴「逃げて…洋一」








するとびっくりした顔をする洋一。









倉持「……分かった…
……お前がそう言うなら…」









よかった、これで洋一は助かる…
そう思った時だった。









高坂「！？」






貴「ちょっと何してんの！？逃げてよ」



倉持「お前が居ないなら
俺は死んだ方がましだ…」






そう言い洋一は土下座をしていた。








倉持「お願いだ、許してくれ高坂」

高坂「……ふざけんな……」






倉持「お願いします」


高坂「てめー、
あくまで両方手に入れる気か…？

うぜーんだよ、
昔からお前のそういうとこが
気に入らなかったんだよ」






貴「洋一！！！」

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