嘘【御幸一也】

嘘34（過去） ページ36

貴方side

高坂とかいう男

この短時間の間でも
やばい奴ということが分かった。



話す内容も、
警察にも何回も捕まってるらしい。





洋一と電話を切り、




貴「何が目的…」

高坂「はぁ？
今言ったじゃん、聞いてなかった？」


貴「本当の目的だよ」





少し強めに言うと、
”ったく生意気な女”と鼻で笑い話し始めた






高坂「倉持とは、昔よく喧嘩してな。
あの時は俺とあいつは
同じような人生のはずだった。

なのに今はどうだ。

俺は警察に行ったり来たりで
つまらねー人生だってのに、
あいつは野球とお前に夢中見たいじゃん？

そして何より楽しそうだ。
だから、どっちかを奪ってやろうかなーと
思ってさー」






貴「意味わかんない…
洋一は今真剣に生きてるの。
あんたなんかに邪魔させない」

高坂「さぁ…どうかな」



そういい服を脱がそうとする高坂。

阻止しようとしても
男と女の力の差はかなりあるため無理だった。




貴「やめっ」



怖い……
さすがに危機感を感じ、思わず涙が出た。




高坂「あーあ、泣いちゃった。
大丈夫だって俺はここまでにしといてあげる……まあ俺はだけど」





俺は？
他にも仲間がいるってこと？





高坂「このくらいすればあいつキレっかなー」

貴「！？」

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