嘘【御幸一也】

嘘28（過去） ページ30

倉持side

今屋上で待っている。


なぜか観客というか、
どこから情報を聞き出したのかわかんねーけどいろんな奴が見に来ていた。



倉持「ちっ」









どうせ振られると思ってんだろ？







「七瀬、あの倉持に呼び出されたらしいぜ？」


「まあいつものように断るだろ」







そんな話が聞こえてくる




俺はこの学校の中じゃ不良で問題児で有名だし、逆に七瀬は人気者…
俺とじゃ釣り合わねーってか






うぜー、そいつらを怒鳴ろうとしたとき






「洋ちゃん、連れてきたよ」

「頑張れ」




倉持「おお…」





七瀬が来た…
やべ、緊張する。




しかもこんな大人数に見られて
振られるとかすげー辛い






貴「倉持くん………」

倉持「！？」





倉持「な…なんで俺の名前…」

貴「！？……あ…えっと……何でだろう…」



ははっとかヘラっと笑うこいつは
凄く可愛い。






はぁ、なんで初めての会話が告白なんだよ…
とか思っても今更遅いわけで……






貴「っで……どうしたの？」


倉持「あ…あのよ…………
俺…………お前のことが………好き」






やべ、言っちまった……






貴「え！？」

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