嘘【御幸一也】

嘘11 ページ13

川上side

川上「なんでお前が！？」

倉持「あー、自主練？
お前こそなんでいんの？」



川上「俺は飲み物買いに……
あ、あとこのプリント」

倉持「別に後でよかったのに」




自主練……

バットも持ってないし、走りの練習か？
それにしても





川上「さっきのAだよな？」



すると倉持は目を見開き、驚いた顔をした




倉持「ヒャハハ、よく分かったなノリ。
いつものあいつと違げーのにな」





普通なら分からないだろう
でも俺は…




川上「あいつのことならな」

倉持「………やっぱお前好きなんだな」


川上「ああ…」





俺たちは1年の時から話も性格も
趣味もあったせいか、すぐに仲良くなれた。



一緒にいる時間が長くなって、
Aといる時間が楽しくて
いつの間にか好きになってた。






川上「なんで一緒にいたんだよ」

倉持「ああ……
自主練に付き合ってもらってただけだ」



川上「御幸は知ってんのか？」





すると急に倉持は足を止めた





倉持「俺たちは……
1時間だけ夢を見てるんだ…」

川上「は？」



倉持「悪りぃけど、御幸には言わないでくれ」




そういい倉持は歩いて行ってしまった。


は？
言ってる意味が分からない


何だよ夢って…




川上「わけ分かんねー」



そう呟き
俺も寮へと帰って行った

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