嘘【御幸一也】

嘘9 ページ11

貴方side

私は飲み物を飲む洋一を見つめていた。


洋一は昔と変わらず、
とてもかっこいいんだ。


倉持「///」


すると急に赤い顔をして、
私の手の上に洋一の手をのせてくる


貴「ちょっと///」



びっくりして洋一の方を見ると、
真剣でとても悲しそうな目をしていた。



貴「なんでそんな顔…」




なんでそんな悲しそうで切ない顔をするのか

洋一の考えていることは
いつもいつも分からないことばかりだ


今も昔も…あの日だって
洋一の考えていること、
思っていることは分からなかった






倉持「A…」



洋一の顔が近づいてる、
唇が重なるのはあと数秒だ。









でも……

貴「今日の自主練は終わりにしよっか、
”倉持”」

倉持「……………そうだな…」





”倉持”
そう呼ぶ意味…



それは私にとってとても意味深いものだ。
たぶん、倉持にとっても






倉持「じゃあな、七瀬。また明日」





”また明日私達はいつものように過ごす。
これは夢だったんだ。
だからこの1時間のことは……忘れよう”






その意味を込めて




貴「倉持、また明日ね」









また私達は嘘に嘘を重ねるんだ

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