【黒子のバスケ】元明洸中の女の子はキセキの世代と再会しました【花宮真・黛千尋】

昔と今 ページ48

黛side

そう言いながら花宮は
ずっとAを見ていた。



黛「お前…それだけじゃねーだろ、
Aを試合に出したの」

花宮「……黛さんも見たいだろ？
…あいつが前みたいに試合するのを」




こいつ……

Aを見ると
あいかわらず上手いと感じる。


ホークアイなだけあって、パスも正確だ。






でも…

花宮「ちっ」


やっぱり笑わねーな




花宮「A交代だ」

貴「はーい」




＊＊＊

高尾「Aちゃん上手いな、
すげー、キセキと比べても大差ねーじゃん」

緑間「………」


貴「………そうかもね、
ちゃんと勝負してくれたら勝てたかも」

緑間「っ！」



＊＊＊



花宮「もっと早くパス出せ、
あれだとボールとられる…」

貴「分かった」




花宮「プレーは昔のお前に少しだけ戻ってる。あと少しだから頑張ろーぜ」

と花宮は俺たちには見せない
優しい顔をしてAに言った。



貴「うん…ありがと」


そう笑ったAに少し違和感を感じた。






花宮は試合に入り、
Aは今
俺に背を向けて水分補給をしている。



黛「おい、A？」

貴「昔の私か………」




そう呟くこいつの顔は見えない。

けど、その後の言葉は
俺の耳だけにしっかりと聞こえた。









”ここに居るのは……
今の私なんだけどな”

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