【黒子のバスケ】元明洸中の女の子はキセキの世代と再会しました【花宮真・黛千尋】

なれない ページ38

花宮side

花宮「木吉と仲悪りぃのか？」

貴「！」




貴方「なんで？」

花宮「だってお前いとこなのに、
よそよそしいっつーか…隠れてたじゃねーか」

貴「………」



俺はたしかに木吉みたいなやつは苦手だ。
何でもいいように取りやがって。

でもどう考えても
こいつが嫌うタイプではない。


元々バスケ馬鹿で、
明るい性格のこいつが何で拒否するのか。



それに
いとこだなんて初めて聞いた。



貴「鉄平はさ……人間的にできすぎてるから」

花宮「は？」


貴「私は…あいつみたいになれない。
キセキの世代のことが許せない。
だって……シゲは…そのせいでシゲは…」



なんとなく気持ちが分かったような
気がした。

普通許せるわけねーよ、あんなことされて。



これ以上は深く聞かなかった。
聞かなくてもこいつの気持ちは…
十分伝わる。



Aはまた泣きそうだったから、
そっと俺の方に引き寄せた。




貴「昔はね、鉄平と誠凛に行くつもりだった」

花宮「！？」


貴「でも私……
真達がいる霧崎第一に来てよかったよ」



そう言いながら笑顔を見せるAが
可愛くて、顔が熱くなるのが分かる。



花宮「うるせー、そういうこと
普通に言うんじゃねーよバーカ///」



”本当のことなんだけどな”って呟く
Aの顔をしばらく見れず

そのまま俺たちは買い出しをして
合宿所に戻って行った。

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