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「そういえば、まだ名前を教えて貰ってなかったね。君、なんていうの？」
「…みるくっていいます」
少し迷った。本名を言うかどうか。演技はやめろと言われたからだ。でも、流石に本名を名乗るのは気が引けてしまったので偽名を使った。
「そうじゃなくて、本当の名前を教えて欲しいのだけど。」
「…それは、ちょっと。」
「まだ、嘘をつくんだね、…仕方ないなぁ。」
「いえ、嘘とかじゃ、ただ、」
「言い訳なら要らないよ。」
言い訳じゃないです、あの、ちょっと聞いてくださいよ、ねぇ！と、必死に伝えるが聞いてもらえず、何かで手を縛られてしまった。
そして、少し待ってね。と声をかけられてから数分。何かが震えるような音が聞こえた。
「これ、何かわかる？」
「え、いや、わかりません…あ、もしかして、玩具ですか…？」
「ふふ、正解。」
「え、なんで、やめてください！」
「そこの自販機で売っていたから、買ってみたよ。これで君の名前、聞き出せるかな。」
形がわかるようにその玩具を私の手に触れさせていく。一つじゃなかった。いくつかあった。
無理だ、こんなの。途中でおかしくなってしまう。
「あ、あの！」
「名前言ったらやめてあげるからね。じゃ、スタート」
ｳﾞｲｲｲと、胸の頂を刺激するそれに声を上げそうになった。ダメだ、これはダメ、油断したらだらしない声を沢山あげてしまう。
歯を食いしばって耐えながら、なんとか手の拘束が緩まないかと試してみるが無駄だ。
足は彼の体重でしっかり固定されているし、逃げ場がなかった。
「声我慢しないで、聞かせてよ。」
そう言うと、私の足にかかっていた体重が消えた。今度は手で足を抑え直され、下に振動を当てられた。
「ん、うぁ、まっ、て、くださ、あっ」
耐えることがどうもできず、私は声を上げてしまった。
「うん、いい声だね。もっと聞かせておくれよ。」
そう声を落とされた直後、固く震えるそれがより一層激しく動いた。
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作者名：こめこ | 作成日時：2018年4月28日 22時
