検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:106,809 hit

35 ページ36

__カチ、


という音と同時に機械的なモーター音が私の中に響く。逃がす場所のない快楽はひたすら蓄積されて、私を高みに押しやった。



「っあ、ふ、うぐ、っぁ」



「やっぱり気持ちよさそうじゃァないか、


ねえ、正直に言ってみてよ。


イイんでしょ?」


「ん、あ、苦し、いっ、だ、けっ、」


「善くなるには刺激が足りないと言うことかい?本当に変態だねぇ、」


またしても都合良く見当違いな解釈をする彼は、やはり怒っているようで、攻めに容赦がない。


もう何度達したかわからないし、いつの間にか脱がされた服もベットの側に落ちてしまっている。


私が快楽を逃がそうと、自由のない身を懸命に捩るせいで乱れたシーツも、半分ほど落ちてしまっている。


「っひ、ぁあ、も、むり、っ」


「無理じゃなくて、ねェ?

さっきから聞いているだろう、

善いんでしょ?

認めてくれたら、ソレ、止めてあげなくもないよ。」



サディストだ、と蕩けた頭で思った。
そんなに言わせたいタイプだったなんて、意外だ。

顔面偏差値も相まって、ひとつひとつの台詞がいちいち鼓動を早くする。

なんて屈辱だ。


……いつか果たしてやる。


「ん、っあ、気持ちい、いです、ぅ」


今は私の負けでいい。だから取り敢えず止めて欲しい、


「うん、及第点かな。」


カチ、とスイッチの入った時と同じ音。
同時に私を震わせていたものは動きを止めて、つぷ、と引き抜かれる。


私が息を整えるべく深呼吸を繰り返していると、


「意地悪してごめんね、

これから先、私以外の男性とイチャイチャしてたら、

もっと酷くするから、覚悟し給え。」



なんて、知り尽くしたようにかっこいい角度で微笑んでくるのだから、ずるい。

epilog→←34



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (219 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
416人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こめこ | 作成日時:2018年4月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。