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いつもの如く、とて綺麗なホテルだった。
人に会わずに入れる形式なので、車からここまで縛られたままだし、玩具による攻めも続いていた。
部屋に入って、息をつく間もなくベッドに倒される。勿論シャワーなんて浴びさせてくれない。私は微睡んだ意識を手放さない事に必死だった。
「車からずっと、よく頑張ったね。」
「んっ、う、はず、し、っ」
「うん、いいよ。」
思いの外あっさりと外された刺激は、私を落ち着かせた。
彼が仕掛けてしたのは、ふぅ、と何度か息を吐いたところだった。
「落ち着いた頃だね、次はこっちかな?」
と、さっきのピンク色の玩具とは違う、禍々しい形をした水色のそれに、あの時いくつ買ったんだろう、と今更ながらの素朴な疑問が浮かんだ。
つぷ、と既に十分すぎる程濡れていたそこは、簡単にそれを受け入れた。
私の良いところを知っている彼は、スイッチは入れずに出し入れしながら、的確にそこを突いてきた。
「だ、ざいさ、ん、そこ、だめ、」
「ああ、もっと?」
途切れ途切れな必死の願いだったのに、簡単にそれを跳ね除けた太宰さんは、更に動かすスピードを速めてくる。
「っぁ、あぁ、ち、っが、う」
「違わないよね、気持ちよさそうだもの。」
それを否定出来ないのが少し悔しくて、霞む視界の中で睨みつけると、
「そんなに睨んで、生意気な目をして、
もっとして欲しいのかい?
仕方ない子だねぇ、ふふ。」
謎の解釈をした彼が、私の中を出たり入ったりしていたそれのスイッチを入れた。
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作者名:こめこ | 作成日時:2018年4月28日 22時