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何故か二つあったピンク色のその玩具。

ひとつは私の中に、もうひとつは芽の部分に固定されてしまった。


前と同じような状況だけど、まだ明るい街中を、太宰さんの運転する車が走る。

その中で聞こえるのはやはり、機械的な振動音と私の声だった。


彼は本当に怒っているようで、容赦が無かった。前はこれよりも緩い振動だったけど、今回は上限、つまるところ強さが最大なのだ。


前の時でも堪えるのに必死だったのに、今これに耐えるなんて出来るはずもなく。


「っふ、ぁ、んん、」


私は唇を噛み締めながら、肘置きに顔を預けるように崩れ、ぎゅう、と自分の服を握りしめていた。


信号で止まる度に、太宰さんの手が私を撫でてくれたけれど、気に留めていられるほど優しい刺激ではなかった。


「…ふふ、可愛いね。」


なんて時折呟く彼に、きゅぅ、と胸を締められながら、生理的に出てきてしまう涙を拭う。


涙を拭うために服を離した手を彼に握られて、いつの間にか外された彼のネクタイで縛られる。


「な、んで、っ」


「こっちの方が興奮するでしょ?」


「っは、もう、十分な、の、で、」


「うふふ、そんなに涙を溜めながら睨まれてたらいじめたくなっちゃうね。」


そう言うと彼は、片手で車のハンドルを操作しながら私に手を伸ばしてきた。


今までなんの刺激も与えられてい無かった私の胸を一頻(ひとしき)り刺激して、下に手を伸ばす。


そしてズボンの上から、ぐっ、と振動するそれを私に押し付けた。


「あっ、や、ぁぁあ、っ」


「そうやって可愛い反応をして貰えると嬉しいよ。


まあでも、そろそろ着くから一旦切り上げて、メインはホテルで、だね。」

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作者名:こめこ | 作成日時:2018年4月28日 22時

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