33 ページ34
・
何故か二つあったピンク色のその玩具。
ひとつは私の中に、もうひとつは芽の部分に固定されてしまった。
前と同じような状況だけど、まだ明るい街中を、太宰さんの運転する車が走る。
その中で聞こえるのはやはり、機械的な振動音と私の声だった。
彼は本当に怒っているようで、容赦が無かった。前はこれよりも緩い振動だったけど、今回は上限、つまるところ強さが最大なのだ。
前の時でも堪えるのに必死だったのに、今これに耐えるなんて出来るはずもなく。
「っふ、ぁ、んん、」
私は唇を噛み締めながら、肘置きに顔を預けるように崩れ、ぎゅう、と自分の服を握りしめていた。
信号で止まる度に、太宰さんの手が私を撫でてくれたけれど、気に留めていられるほど優しい刺激ではなかった。
「…ふふ、可愛いね。」
なんて時折呟く彼に、きゅぅ、と胸を締められながら、生理的に出てきてしまう涙を拭う。
涙を拭うために服を離した手を彼に握られて、いつの間にか外された彼のネクタイで縛られる。
「な、んで、っ」
「こっちの方が興奮するでしょ?」
「っは、もう、十分な、の、で、」
「うふふ、そんなに涙を溜めながら睨まれてたらいじめたくなっちゃうね。」
そう言うと彼は、片手で車のハンドルを操作しながら私に手を伸ばしてきた。
今までなんの刺激も与えられてい無かった私の胸を
そしてズボンの上から、ぐっ、と振動するそれを私に押し付けた。
「あっ、や、ぁぁあ、っ」
「そうやって可愛い反応をして貰えると嬉しいよ。
まあでも、そろそろ着くから一旦切り上げて、メインはホテルで、だね。」
416人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こめこ | 作成日時:2018年4月28日 22時