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sera side
さまざまな思い。さまざまな思惑。それぞれ、思うことがあった。
「すごいですよね。高階先生。昼間は検査と検証とシュミレーション。夜は論文。そして、また、一人で研究ですよ？いつ寝てるんですかね。」
僕は医局にいる柿谷先生に聞いた。
「俺は正直尊敬してるよ。最初はただのインテリだと思ってたけど俺立ち寄りタフだ。寝てばかりの渡海先生とは大違いだ。あの部屋は俺たちの仮眠室なんだぞ？」
そんな時、医局に電話が鳴り響いた。僕らは走って病室に行った。
「どうしたんだ？」
高階先生が走ってこちらに来た。
「先生。急性心不全です。酸素と利尿剤用意して！」
「急性MRか！緊急手術が必要だ！スナイプで手術する。」
緊急手術が始まったが、高階先生がスナイプを使えないと言った。
「僧帽弁にベジテーションがついている。このまま人工弁を入れたら、菌を潰して拡散させることになる。スナイプは使えない。」
「じゃあ、どうしろと言うんですか？」
「大動脈が石灰化してて心臓をとめることもできない。佐伯式しか方法はない。」
「無茶言わないでください！佐伯先生はいませんよ！」
「あの！この患者さん、如月先生の患者さんです。呼びましょう。渡海先生と如月先生しかいません。」
その言葉に頷く柿谷先生。看護師が二人を呼びに行った。
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no side
仮眠室に誰かが走ってくる音が聞こえた。
「如月先生！渡海先生！いま、第一オペ室で緊急手術をしてます！来ていただけませんか？」
『むり』
「えっ？」
花房がその言葉にとまどったが、すぐオペ室に電話した。
「教授にオペに関わることを禁止されているからとーー」
「あの！…」
返事をしてもらえず、スピーカーにした。
《渡海先生！如月先生！聞こえますか？》
「夜中にうるさい」
《あの、314号室の村上さんです。如月先生の患者さんです。僧帽弁の手術が必要です。スナイプは使えないんです。佐伯式をするしかありません。来ていただけませんか。》
『だから、私たちは教授にオペ禁止されてるの。』
《いま、助けられるのはお二人しかいないんですよ！お願いします。来てください。如月先生。渡海先生。》
世良があまりにも鬱陶しかったのか、渡海は電話を切った。花房は無言で電話を返され、渡海と如月はパソコンを見て不敵に笑っていた。時間がないので花房はオペ室に戻りに行った。
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薫(プロフ) - ありがとうごさいます。 (2018年5月16日 7時) (
レス) id: 71d66e1f26 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字があります！更新されました「P3」の最初の部分で「呑気に寝ている都会先生と…」の「都会先生」→『渡海先生』です！また「呑気死にている…」では無く『呑気にしている』では？確認後、訂正お願いします。 (2018年5月16日 4時) (レス) id: 8ae73065e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫 | 作成日時：2018年5月13日 22時
