検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:45,074 hit

11 ページ11

*


 でも店の外も人が多くて、立ち止まるのは無理そう。





「夕食の時にしようか」



「そうだね」





 とりあえず自分で選んだものは各自で持って、またいろいろなお店を見て廻った。

 お店が途切れて大きな通りに出たところで、空もすっかり暗くなってた。





「イルミネーション、見に行く?」



「だな」



「待って。
 場所検索する」





 スマホの地図アプリで確認してもらったら、どうやら駅の方にもう一度向かうみたい。





「ここ、もう一回行く?」



「…そこまでは…」



「できればパス」





 ということで、来た道とは違うルートで行くことになった。

 …うん。その方がいいよね。人がたくさんいるところをもう一度通るより、空いてる方が楽なのは私も賛成。

 でも…。





「……」





 チラッと、ある店に視線を向ける。

 通りの途中にも何軒かあった。大きくてきれいなわたあめを売ってる店もあったけど、私は定番の方のお店が気になってたの。

 それは、クレープのお店!

 美味しそうだし、お洒落で可愛い。でも、買ったらすぐ食べた方がいいよね。ここで? 食べながら歩くのも行儀が悪いかな。

 言い出せそうになくて諦めようとしてたら。





「な。
 小腹すかね?」





 上杉くんの言葉に、思わず飛びついてしまう。





「ならそこに、クレープ屋さんあるよ!」



「あ、いいね。
 僕も食べてみたかったんだ」





 わーい。やったぁ。

 ウキウキした足取りで、お店の前に並ぶメニューを見つめる。

 あ。苺のクレープ美味しそう。

 このアップルカスタードも気になるかも。

 でも、こっちのブルーベリーチーズケーキも…。





「上杉、決まった?」



「ああ」



「僕も。
 アーヤは…まだみたいだね」





 う。ごめんなさい。

 悩みに悩んで、私は苺チョコクレープを選んだ。




*

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三輪車(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます。こまさんのお話大好きです! (2021年12月21日 22時) (レス) id: 22eda808b2 (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - hanaさん» ありがとうございます(#^^#) (2020年3月5日 21時) (レス) id: c47ae97c9e (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - Precious KZのシリーズ大好きです! (2018年6月5日 14時) (レス) id: be288b1025 (このIDを非表示/違反報告)
清霞(プロフ) - こまさん» 有難うございます。前回の私のボードに書き込ませて頂きますね、有難うございます* (2018年3月19日 10時) (レス) id: 43f070c562 (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - 清霞さん» こんにちは!連絡遅くなりました。返信遅くなりますが、ボードでのお話OKです。ちょっと今バタバタしていて、お待たせしてしまってすみません。入試お疲れさまでした(*^。^*) (2018年3月16日 17時) (レス) id: f7bf63d22e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こま | 作成日時:2017年12月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。