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 『緊急』って呼び出しに指定されたのは、数時間後の休み時間だった。

 土曜だっていうのに美門もHSから駆け付けさせられて、探偵チームのメンバーは一名以外揃った。七鬼だけ何か用事があるから行けないって連絡きたらしいけど、俺もその手でここから抜けたい。できることなら今すぐに。

 あー、マジ、うっぜ。

 カフェテリアの一角では、すでに若武の独断劇場が始まってる。





「諸君。
 実はこの間の調査で、報告していなかった重大事実があった」





 おまえリーダーじゃないんだろ。そんな偉そうに話してんじゃねーよ。

 心の中でそう思いながらも、声には出さなかった。何か言えばよけい面倒なことになるのはわかってる。

 若武はいつもの自信たっぷりな声で、全員からの視線を求めていた。

 もちろん俺は見る気ねーから横向いたままだけど。





「市立中学校の都市伝説は、本当は七つあったんだ。
 その七つ目を発表する」





 だから、もったいぶってんじゃねーよ。さっさと言っちまえ。





「市立中学校都市伝説七つ目。
 『夜の校舎を、気になっている者同士が手を繋いで歩くと、二人は必ず結ばれる』」





「!」





 あいつの、息を呑んだ気配を感じる。

 それでも俺は黙ったまま、ただ周囲の声を聞き流していた。





「へぇ。
 そんなものもあったんだ。
 でもそれって、検証しなくちゃ駄目なの?」



「いや。
 その必要はない。
 これはただの作り話だ。
 嘘八百のでたらめだ」



「…なんか珍しいね。
 若武が検証する前からそんなふうに言うなんて」





 美門と小塚はまだ気が付いていないみたいだ。

 そのまま放っておけば済んだのに、あろうことか黒木がさらに話を掘り下げだした。





「アーヤ。
 どう思った?」





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こま(プロフ) - ゆらち*さん» ありがとうございます〜(#^.^#) 上杉君、いいキャラですよね♪ あのツンのところを黒木君や翼に弄られてるところをつい見たくなってしまいます。今後も頑張ります!(^^)! (2016年5月15日 0時) (レス) id: 90c1ef24f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらち*(プロフ) - とても素敵な作品です!分かりやすくて、読みやすいです!!私も見習わないと...。 上杉君、最高なキャラだと思います!翼と黒木君のコンビもいいですよね〜 応援してます!! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 2c3f42c40a (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - 未来さん» どうもありがとうございます(^^) 想像していただけたら嬉しいなって思ってました。上杉君がこの二人にからかわれるの、好きなんですよ。実はこれで二回目で、三回目のお話を今書いてます(#^.^#) 飽きずに見てやってくださいm(__)m (2016年2月27日 19時) (レス) id: 90c1ef24f9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 素敵なお話でした!美門や黒木にからかわれつつも、感謝する上杉・・・という図がありありと想像できますね(笑) (2016年2月27日 13時) (レス) id: 7c7a6c65ca (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - 柚子さん» 感想ありがとうございます。上杉君はなんとなく書きやすいです。一応プロットには、小塚君SIDEのお話があります(#^.^#) 他に書けるとしたら、やはり砂原かなぁ。また挑戦してみますね!(^^)! (2016年1月16日 15時) (レス) id: 90c1ef24f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こま | 作成日時:2016年1月9日 21時

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