【カゲプロ】メウツシ団という名の秘密組織です！(非公式)2 (ページ14)

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57.少年の事実/更新サボってごめんなさい(てへぺろページ14

ツツミノside

えーと…何がどうしてこうなった…

目の前にはキドがキサラギのパーカーのフードを引っ張ってて、キサラギは牛の様に暴れながら少年に怒りを向けている

……どうしてこうなった(二回目)←

取り敢えず、キサラギの怒りの矛先の少年の焦っている事情を聞こうと、少年、ヒビヤに話しかける

「なぁ、ヒビヤっていったか。あんた、なんでそんなに急いでるんだ？
今すぐに行かなくちゃいけないのか？」

俺がそう話しかけると、ヒビヤは今度は逃げようとせず、未だに敵意剥き出しの顔でこちらを見つめた

ヒビヤ「女の子が一人、死んだかもしれない。僕の大事な人だ。なのにぼくだけたすかったか。だから助けに行かなくちゃいけない」

ヒビヤは淡々とそう呟いた

その場にいる全員が息を飲む

あれだけ荒れていたキサラギも、暴れるのをやめ、驚いた様に口を半開きにしていた。

その空気の中、勇気を出して話す少女

黒矢「ちょ、ちょっと待って、死んだって……なんかの事故に一緒に巻き込まれたってこと？
それなら、警察か医者に先に話した方がよくない？」

それに続いて、声を出す少女

ゆゥ「そ、そうだよ！君一人で何処に行くつもりなの？」

俺は今だに頭の中が真っ白で、言葉が出なかった

交通事故…交通事故…交通事故…

トラウマが脳裏をぐるぐる回る

あの事件が……っ

「…ぉ、ね……ちゃ…」

ゆゥ「…？つっちゃん？」

「！」

ハッと我に返る
首筋から冷や汗が伝っていた

「な、なんでもない！」

ゆゥ「そ、そう？ならいいけど…」

「悪いな」

困ったように軽く笑ってみせると、ゆゥは心配するようにこっちを見てた

すると、隣でシズの叫ぶ声が聞こえた

シズ「お、おい！」

倒れそうになったヒビヤは、キドがギリギリのところで支えており、支えを失ったキサラギは尻餅をついていた

キド「こいつ、病院に戻すのはやめといた方がいいな」

シンタロー「ナイスキャッチだな…ってどういうことだそりゃ？明らかに症状悪化してんだろそいつ。確かに事情はヤバそうだが、取り敢えず医者と警察に頼った方がいいって」

輝「…いや、警察も役に立たないと思うよ。多分この子の現状に関して、一番協力できるのは僕達だろうし」

輝はヒビヤの心情に同情したように言う

「そうだな…」

シズ「……！おい、こいつ、目が…」

シズの視線の先には、目を真っ赤に染めたヒビヤがいた
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