夢見少女【オリジナル】

男子高校生の夢 ページ5

今日は5件先の高校生のお兄さんの夢を見てみよう。

静かに夢の中へ入る。

入って目に入ったのはすごく綺麗な花畑。

その花畑の中心に女の子と男の子が立っている。

どうやらその男の子が高校生のお兄さんのようだ。

私は2人へ近寄る。

女の子の方は泣いているようだ。

「きっとあなたは私の事を忘れてしまう…、でも約束して…｣

「うん」

「また会いにくるって…何年経っても…何十年経っても待ってるから…」

「うん。きっと会いにくるから。だから待ってて…」

男の子は約束の証として女の子に花の指輪を渡した。

女の子は涙ながら嬉しそうに微笑んでいた。

ゴゴゴゴと地震が起きる。

しかしこの地震はいつもの地震とは違う。

夢を見てる人が起きる時の地震とは別のようだ。

急に辺りが真っ暗になる。

目の前にいた2人はいない。

何処へ？

いくら辺りを見回しても見つからない。

こんな事1度もなかったのに…

私は焦る。

そこでパッと明るくなる。

目の前には大きな時計台。

それにのぼる高校生のお兄さん。

私は慌てて追いかける。

薄暗い螺旋階段をのぼっていく。

高校生のお兄さんは一言も喋らずにのぼっていった。

のぼりきって目の前に広がっていたのは先程見た花畑のような場所だった。

その真ん中には着物を来た女性が座っていた。

｢やっと会えた｣

そう言ってパッと顔が明るくなる。

「だ…誰ですか？」

高校生のお兄さんは分かっていないようだった。

「これを見ても？」

そう言って女性が差し出してきたのは花の栞だ。

花は指輪になっているようだった。

「花の…指輪…？」

高校生のお兄さんはその指輪を見ても思い出せないようだった。

「やっぱり忘れちゃったんだね…」

そう言って涙する女性。

高校生のお兄さんは女性の泣き顔を見て、「あっ！」と言う。

高校生のお兄さんは女性に駆け寄り、ぎゅっと抱きしめた。

「会いたかった」

高校生のお兄さんはそう言った。

どうやら思い出したようだった。

「あの時の約束…忘れたのかと思った…」

「忘れるもんか！大切な約束だ」

先程よりも泣き出す女性。

良かった良かった。

ゴゴゴゴと地震が起きる。

これは本当に高校生のお兄さんが起きるようだ。

私は夢から出る。

2人が幸せそうで良かったな。

今日の夢も良かったな。次はどんな夢を見れるんだろう。

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