松野家の隣人ちゃん2 (ページ33)

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松野家にてカラ松特製ココアを飲んでると
嬉しいような申し訳ないような顔をした
カラ松が私の隣に腰をおろした｡

「ハニー､俺もいいのか？」

『うんいいよー』

話は兄弟から聞いてたようでカラ松に
『どうする？』と聞くと腕を組んで悩む｡

『そんな悩むことないでしょ』

「いや､ハニーが姉だったら妹だったらと
　想像してみるとどちらも捨て難くてな」

『想像しなくていいよ恥ずかしい』

きゃーっと頬に手を当てて照れたフリ｡
カラ松は「かわいいかわいい」と言って
大きな手で頭を撫でてくれた｡

「そうだな､姉にしようか」

『お姉ちゃん？いいよ』

この狂った遊びも6人目となれば
普通の暇潰しと何ら変わりなく思える｡

カラさんだいすきなだけあって
私は今までにない気合いが入っていた｡

「姉さんおいで」

『え？』

あぐらをかいた自身の足をとんとんする彼｡

大人しくそこに座るとむぎゅっと
強めに抱き締められ､首もとに彼の顔が｡

『かっ…カラ松？』

「ん～？姉弟ならこのくらいの
　スキンシップは普通だろう？」

私の胸を下から持ち上げるようにして
顔はぐりぐりと私の首に押し付ける彼｡

くすぐったいのとそれ以上の感情が
じわじわ奥底から込み上げてくる｡

『せ､セクハラだよ』

「セクハラじゃないさ」

『だって』

「セクハラっていうのはこういうことだ」

『？！！！？！』

ひぃ握力ゴリラに胸揉まれる！！！
と思ったのに胸に被害が及ぶことはなく
代わりにちゅぅうううっという音がした｡

『びゃーーーーッ！！！』

首に触れる､柔らかくて熱い唇｡

ちゅぽんっというかわいい音とともに
カラ松の「んはぁ」という濃厚な吐息が
私の耳をダイレクトに攻撃した｡

『ちょ､なになになになに』

「姉さんは俺のものだという証だ」

『カラ松くん演技入ってる！？！？』

「いい色じゃないか､綺麗だぞ」

『会話になってない！！！』

後ろを見ればうっとりした顔のカラ松が
「ん～～～♡」と私に頬擦りしてくる｡

『まぁ私お姉ちゃんだから…』

「姉さん柔らかくて温かい……」

『そりゃどーも』

演技なのか素なのかよく分からない｡

でもまぁ日頃ひどい扱いを受けてる彼が
ちょっとでもリラックスできたらいいなと
思うから多少のスケベは許してあげよう……

『…ってキスマークつけたの！！？』

「？あぁ」

『あぁ､じゃないよカラ松ぅうう！！！！』

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