5話に気づかない ページ6
武智っちの数学が終わり、いよいよ放課後。
今日の私も負けてばかりだが、ここでへこたれてる訳にはいかない。
「真壁くん、部活行こう！」
「うん。花恋と景山と一緒に行こう！」
一回戦目終了！現在0勝1敗！！
「きゃっ、真壁くん見ないで！水に濡れてジャージがびしょ濡れに透けちゃった！」
「大丈夫か!?タイムは俺が見てるから着替えといで！
それと俺のジャージ貸すよ！ほら着て？」
二回戦目終了！現在0勝1敗！！
「真壁くん好きぃぃぃ！！」(ヤケクソ)
「俺も芹沢のこと好きだよ？」
「ｳｯ可愛い！ありがとう！！」
三回戦目終了！0勝3敗！！
結果全敗！！
……待って、涙出てきたんだけど
「でもでも！私は諦めない！頑張れば思いは届く！！
目指せ、真壁くんとのリア充生活〜！！」
「独り言は終わりか、芹沢」
「…へ？」
この声は…真壁くんじゃない。
ずっと大人で、ずっと怖い……あ、振り返ったこと後悔した。
「うちの部はマネージャーだろうが女子だろうが甘やかさないぞ！分かってんのか！！」
「ぎゃあああ坪井先生ぇぇぇぇぇ！！！」
「罰として今日のプール掃除はお前1人にやってもらう！！」
「パ、パワハラ！坪井先生それパワハラですよ!?
坪井先生聞いてー！ねーぇー！！」
そんな私の叫びは虚しく響くだけだった。
＊*＊*＊*
「よーし、終わったぁ！」
プールの汚れを綺麗さっぱり無くなって、プールサイドには埃どころか水滴一つ落ちていない。
最後に戸締りをして、職員室に鍵を戻した。
まだ仕事をしてた坪井先生からは、気をつけて帰れよと言ってくれた。厳しいけど本当は優しいんだよなぁ。
「うわ、もう夜じゃん…早く帰ろ…」
いつもは夕日が落ちたばかりの時だったけど、今はもう月や電灯の光がなければ真っ暗だ。
「あれ？」
ふと、校門の人影に気づく。
誰だろう…見た感じ、ズボン履いてるから男子かな……
「あ、芹沢！掃除お疲れ。」
「……へ？」
私の目はついにおかしくなってしまったのでしょうか。
どうして……
.
.
.
「ま、真壁くん……？」
私の好きな人が此処にいるのでしょうか……？？
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年3月25日 22時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月21日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月20日 20時
