4話に気づかない ページ5
昼休み。私は花恋と澪奈とお弁当を食べていた。
勿論、真壁くんも誘おうとしたんだけど声かけようとしたら里見に奪われた。アイツ本当死ねばいい。
「本当翔はヘタレだよね」
「え、そこが可愛いじゃん…カッコいい王子様にも1つや2つ弱点がないと少女漫画は始まらないよ」
「想い伝えても全く気づかない鈍感な王子様とかいないでしょ。ねぇ澪奈?」
「あはは…」
花恋は我等が水泳部のキャプテンであり、私の親友。
花恋と真壁くんは小学校の頃からの幼馴染らしくて、お互いも『翔』『花恋』と呼び合う良き相棒だ。
「いいなぁ花恋〜!
私だって『翔』って呼びたいし『A』って呼ばれたい〜!!」
「だったら呼べばいいでしょ。アンタそういうの得意じゃん。」
そういうの得意って何?
花恋の中の私のイメージって何なの?
「いやいや無理無理無理…花恋は長年の付き合いって奴があるから分かるけど私はまだないじゃん?3年しかないよ?こちらにいる美人で我等がエースの澪奈ですら『景山』呼びなのにマネージャーの私が名前呼びとか恐れ多いわ。あと名前呼んだら多分破裂して死ぬ。」
「破裂して死ぬ」
「うん。パァンって」
「パァン」
私の言葉を復唱する花恋。
花恋ってたまにそういうとこあるよね。
「けど呼んでもいいんじゃないかな、名前。
私や花恋は呼んでるのに、Aが呼んだらダメなんてないと思うよ?」
そう言って微笑む澪奈…
やばい、天使と見紛うぐらい可愛い通り越して神々しい。
「A、澪奈、好き!」
「私も好きだよ!」
「花恋も好き!」
「はいはい知ってる知ってる」
唯月たちに軽いと言われようが私は好きは言葉にしたい。
だって…だって花恋も澪奈も好きなんだもん…
.
.
.
「……」
「真壁、誰見てんの?」
「えっ!?いや別に見てないよ!」
「分かった分かった、真壁お前景山見てただろ!」
「待て兵頭、熊沢って線もあるだろ」
「瀬尾も乗るなよ!本当違うって!
…ていうか芹沢は候補にあげないの?」
「え?だって貧乳だしな。」
「ミス魁皇相手にひでーな里見お前。」
「里見、芹沢は幼なじみだろ。もっと大事にしろよ。」
「お前には一番言われたくねぇよ真壁」
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年3月25日 22時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月21日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月20日 20時