最後の学園祭、1日目 ページ8
「海斗やばい!カッコ良すぎ…」
「流石海斗…」
花岡達はそう言って、写真を撮り始める。
まぁ俺に拒否権なんてないのでされるがままに身を任せる。
「ほら、可愛くできた」
「わぁ〜!」
「スイにはミスコンのために此処で知名度上げてもらわないといけないからね。」
諏訪と宇佐美にヘアメイクとコーディネートをしてもらって、ハートの王様の格好をした俺とは違い、アリスの格好をしていた。
「おお…すながくんはぼーしや、か。にあうね。」
「まぁな。翠川もアリス似合ってるよ。」
「まさかすながくんにほめられるとはおもわなかった。」
「そこは素直にありがとうって言っとけ」
須永と翠川が話してるのが見える。
いつもなら気にもしないのに、何故か気になってしまう。
「海斗!またスイのこと見てる〜!」
「は…っ」
「も〜冗談はやめてよね!
スイはバカでイタいもん!海斗の評判が下がっちゃう!」
…そうだ。
相手はあの翠川だぞ?
バカでイタい役立たず、それが翠川って女だ。
今まで会ったことのないタイプだから気になってしょうがないだけだ。
……うん。きっとそうだ。
「ふふっ……」
「どうしたんだよ、翠川?そんなにやけて」
「すながくん…いや、なんでもないよ?
ただ、さとみくんがなんかおもしろそうなことかんがえてるなぁって」
「…お前って割と性格悪いよな」
まさかそんな会話をされてるとは、気づかなかった。
○° ○° ○°
「海斗くんかっこい〜!」
「海斗先輩!一緒に写真撮ってください!」
始まるや否や、俺の周りに女子が集まった。
自分がモテることを自覚はしてるが身動きが取れないほど群がることは予想してなかった。
「なぁ、あのアリスの子可愛くね?」
「パンツ見れねえかな」
「わざと零して拭いてもらおうぜ」
そんな声が聴こえたかと思えば時すでに遅し。
見るからに柄の悪そうな男がスマホでカメラを起動させながら翠川を呼んだ。
流石にまずくないか?そう思っても俺は動けないからどうにも出来ないけど。
「……お客様も、秘密の世界に迷い込んじゃってくださいっ」
そう言って翠川は、笑顔で予備のコーヒーを渡した。
「は、はい…!」
「やべぇアリスちゃん超可愛い」
「つかあの子今年のミス魁皇に出るじゃん。投票しよ」
野郎共の下心は何処かに飛んで行った。
その証拠にモップで始末してる翠川に対して怒ってない。
……アイツすげーな
「里見、オーダー」
「お、おう」
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年3月30日 15時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - viva…。GJ…。お空のぼれそう… (2019年3月19日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 最高です!まさかスピンオフをみれる日が来るなんて…!!本編も愛読してます!私もスイちゃんなりたい…里見くんに愛されたいです… (2019年3月7日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月7日 18時