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「スイと里見、休憩行っといで」
「すわちゃん！いいのぉ？」
「2人のおかげで予想より売れ行きが好調だからね。
里見目当ての女子が多くなるうちに行ってきな。」
「おー」
「あっ宣伝のために衣装そのままでね。」
昼下がり。諏訪にそう言われて俺と翠川は廊下に放り出された。
廊下に出れば、俺と一緒に回りたい女子に囲まれる。それに対して俺は断りを入れ、翠川を連れて逃げた。
「あれ、翠川と里見じゃん！おいーっす！」
「甲斐達じゃねぇか。お前らシフトは？」
「俺達は楽そうな明日の午前中に入れてもらった。
まぁ衣装は着とけって言われたから着てるけど」
「あぁ、通りで甲斐がチェシャ猫、石倉がハンプティダンプティなんだな」
「そういうこと」
「何で俺ハンプティダンプティなんだよ！俺じゃなくて兵頭が着るだろ普通！」
石倉の嘆きとは裏腹に俺達は笑っていると、話の話題は翠川のことになった。
当の翠川は屋台を見に行ってるので、話すのに問題はないだろう。
「つかバ川思ったより可愛くね？」
「あぁ、本当にグランプリ狙えるかもな」
「諏訪達絶対驚くだろうな」
「何せバ川だもんな」
翠川について話題に上がることは少なくはない。
けれどその殆どが陰口だから、今みたいに翠川を褒めることは珍しい。
「つーか里見さ、お前翠川のこと好きなのかよ？」
「は？」
須永にそう聞かれて思わずそう返してしまう。
何でそんな話になったのか分からない。
俺があのバカを好き？いや、ないない。
「変なこと言うなよ須永、ビビったわ」
「あれを女として見るのはやべーだろ」
石倉と甲斐の言う通りだと言わんばかりに頷く。
「翠川いつもはああだけど、実は結構賢いぞ？」
その言葉に耳を疑う。
いつもならここで須永のことを笑うが、俺もそれが本当だと思えることを断片的だがいくつか見てきている。
「須永お前…頭打ったか？」
「お前翠川とよく一緒にいるもんな…そのせいでバカになったんだな…」
「失礼すぎんだろ」
「そーだそーだ！すながくんもっといってやれぇ〜！」
須永の後ろから翠川がぴょんぴょん跳んでる。
……つーかこいつ、いつからいた？どこから聞いてた!?
「かいくんわたしのことおんなとしてみてないなんてしつれーしちゃうよぉ！
れでぃーのきもちがわかってないよぉ！！」
この言葉から推測して、俺の誤解は聞いてないな。
よかった……
( 里見くんが私のことを好き？
………まさか、ないない。 )
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年3月30日 15時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - viva…。GJ…。お空のぼれそう… (2019年3月19日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 最高です！まさかスピンオフをみれる日が来るなんて…！！本編も愛読してます！私もスイちゃんなりたい…里見くんに愛されたいです… (2019年3月7日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月7日 18時
