強さの種類_s ページ7
■
『………………?』
「おはようございます」
『……おはようございます……?』
まって……いま何時……
『仕事!朝!?!2回目の当直!!!』
「3日前の話ですよそれ」
『3日……?』
確かに、身体中バキバキで痛い。
『音羽先生、ですよね。あの後どうなりました?』
「赤ちゃんも、お母さんも無事です。」
『そうですか、ナイスファイトでしたねぇ』
ところで何故ここに?と聞く。
「目覚めてもらわなきゃ困ります」
一応、朝だけ見に来てました。と
『すいません、お忙しいでしょうに。』
あ、そうだ。と思い出す。
「なんですか」
『エレベーターでの音羽先生、かっこよかったです』
「はい?」
『いや、自分よりも上の立場の人が沢山いる場で反対意見を押し通したのはものすごくかっこいいなって』
そういうときに踏み出す1歩は
良くも悪くもかなり大きなものとなる。
ハッキリ否定をできる人はかっこいい
「……最善策だから言ったまでです。かっこいいとかそんなのはどうでもいい。」
『はは、ですね。』
じゃあ私からも質問いいですか、と言われる
『どうぞ』
「兄弟はいらっしゃいますか?それか、もしくはご両親や親戚。連絡が取れないと言っていたので」
『あー……気にしないでください、私が出てった身なので。連絡取れなくて当然です。』
音羽先生堅苦しい感じかと思ったら、
意外と話が弾んで楽しかった。
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作者名:Lerian | 作成日時:2021年9月23日 20時