初恋.2 ページ2
九井「あかね、さん…？」
そんなはずないのに
いるはずないのに
彼女は死んだはずなのに
突然、赤音さんが目の前に現れた
10年以上前に死んだはずの赤音さんが…
九井「赤音さんっ！」
彼女を追いかけ腕を掴んだ
貴「え…？はじめくん…？」
九井「…っ！」
俺の名前を、呼んだ…
そんなはずないのに
赤音さんがいるわけないのに
分かっているのに
目の前のこの状況に困惑するしかなかった
貴「そ、んな…わけ、ないよね…」
彼女もまた、悲しそうに笑った
きっと俺と彼女は同じ顔をしていた
九井「な、まえは…」
貴「AAです…」
九井「…っ、、」
やっぱり、赤音さんじゃない
九井「…すみません、急に…九井一です…貴女が、俺の初恋の人にそっくりだったから、、」
関係ない人に何を説明しているのだろう
しかも反射の人間が名前まで教えてしまって
貴「わたしも…！死んだ恋人、と…」
そう言ってポロポロと涙を流した
赤音さんじゃない
分かっているのに…
赤音さんそっくりの彼女に手を伸ばし
そっと涙を拭った
彼女の目が見開かれる
碧い瞳と視線が交わった瞬間＿
どうしようも無い感情が
湧き出て…止まらなくなった…
九井「赤音さん…っ、」
もし生きてたら、、
こんなふうに綺麗な女性になっていたのだろうか…
ずっと…一生…好き、
約束、、今も守ってる…
貴「はじめくん…」
彼女の口からでる「はじめくん」は
音は同じでも意味が違うってすぐ分かった
同じように
俺を通した向こう側にいる人を、求めてる
九井「…離れたくない…」
貴「私も…はじめくんといたい…」
忘れられない初恋の人と重ねただけの
ただのスキマの埋め合いは案外簡単に、始まった
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 超感動しました！やっぱ一途なココいいですね！最高の作品でした！ (2月6日 10時) (
レス) id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - みなさん» お返事遅くなりました…！嬉しすぎるお言葉ありがとうございます…！私の作品を楽しみにして下さってありがとうございました…！ (2022年5月17日 0時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく拝見しておりました！完結してしまった(TT)うれしいんです！でもすごく楽しみだったので寂しいです😭すごくおもしろかったです！次回作も楽しみにしております！ (2022年4月8日 19時) (レス) @page22 id: 0b6055b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ろむ - 大好きです！(*｀･ω･)ゞこれからも頑張って下さい！！灰谷兄弟希望です！！ (2022年1月23日 22時) (レス) @page8 id: 9baf1abbca (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - あけましておめでとうございます。最後まで赤音さん、源くんを想うのか気になります！新作はイザナ希望です。 (2022年1月1日 7時) (レス) @page8 id: 8d642fb1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山口咲良
| 作成日時：2021年12月9日 23時
