僕らの場所 (ページ18)

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智side ページ18

彼は僕が玄関に座ると隣にニノを下ろし僕にもたれかけさせ、2人分の布団を敷いてくれた。

翔「どうぞこちらに」

と言ってニノを抱き上げ移動した。

動けないでいる僕の手を引き布団まで連れて行ってくれた。

翔「ゆっくり休んでください。
お仲間も心配だと思いますが今はあなた方の体も心配です。」

その言葉に負け、眠りに落ちた。

次はニノに肩をたたかれて目が覚めた。

和「ねえねえここどこ。潤くんは？」

智「ここはさっき助けてくれた人の家だよ。
松潤は…まだ戻ってない」

和「ここにいて大丈夫かな？」

智「良さそうな人だったし、ニノまだ動けないだろう。
少し休ませてもらおう」

日が沈むころ家主は戻ってきた。

翔「目が覚めました？
僕は櫻井翔と言います」

智「大野智です。こっちは二宮和也です。」

翔「少しは楽になりましたか？
果物でもつまみましょう」

翔くんは日中は吸血鬼であることを隠して人間と仕事をしているらしい。

昨日の出来事についても聞いた。

昨日翔くんは他の村に仕事へ行っており、戻ってきたときに僕たちを助けてくれたそうだ。

智「翔くんが吸血鬼だってこと知られてないかな」

翔「大丈夫だと思う。
もしそうだとしたら違う町に引っ越せば良いだけだから気にしないで」

その晩僕たちは翔くんの家を出た。