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俺の家の向かいに住んでいる女の子。

俺より一つ年上の女の子。

名前はAちゃん。


小さくて、笑うとすごく可愛くて、なんだか放っておけない。

先輩なんて壁、見えないくらい俺に良くしてくれて。



でも、ちょっとイケるかもって思って手を伸ばすと、するりと逃げていってしまう。




「俺なんてどうッスか?」



何度このセリフを言っただろう。

結構マジで言ったのに、いつもの冗談だとしか受け取ってもらえない。


そんな俺の前で、ほら…

君は他の男のことで腹を立てたり、慌てたり、悲しんだりする。


俺にはいつも、困ったような微妙な表情しか見せてくれないのに。



あぁ…今まで見えなかった先輩後輩の壁が
こんなところで見えてしまうなんて。




「年下って、やっぱ恋愛対象外ッスか」



「うーん……そうだなぁ…でも付き合うなら同い年がベストだよね」





ほらまた、そうやって困った顔しないで…。


そんな顔でそんな言葉、聞きたくないッスよ。





「そうッスね」




笑うことしかできない俺は


臆病で卑怯だ。

救世主→←彼氏にするなら



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作者名:ここあ。 | 作成日時:2015年1月17日 13時

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