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犬猿の仲 ページ5
大嫌い、なんて。
予想してた答えのまんまなのに、なんか改めて言われると傷つくな…。
しかも、花宮くんがこっちを見て言うもんだから、みんなも私を振り返って見る。
「うっわ!本人いんじゃん!」
やばい、と慌て出す前髪の人。
あの、もう遅いですよ。
「はははは花宮お前っ…いるのわかってたな?!」
「ふはっ…当たり前だろ」
「つくづく性格が悪いな」
「全くだぜ」
私は花宮くんを思いっきり睨みつける。
が、花宮くんは涼しい顔をして、挙げ句ニヤニヤしている。
みんなの前で大嫌いと言われた恥ずかしさと苛立ちで、私は衝動的に立ち上がっていた。
そして花宮くんのそばまで行き
「私は大大大嫌いです」
笑顔でそう言ってやった。
花宮くんも、周りのみんなも唖然としている。
そんなことはお構いなしに、私は会計へと足を運ぶ。
涼太くんからもらったお金を財布から出しかけて、やめた。
やっぱり返そう。
「はぁ、最悪…」
会計を済ませて外にでると、すっかり空がオレンジ色に染まっていた。
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作者名:ここあ。 | 作成日時:2015年1月17日 13時