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お向かいさん ページ2
「はぁ、なんだか疲れちゃったなぁ」
放課後。
今日の学校の日程は始業式と授業2時間。
そんな短い時間でも、体がずっしりと重い。
「マジバでも寄って帰ろうかな」
ちょうど通りかかったマジバに入る。
すると、会計のカウンターに見知った姿があった。
「あれ、涼太くん」
「?…あー!Aちゃんじゃないッスか!」
この人。私の家のお向かいさん・黄瀬涼太。
一個年下で、すごく優しい人。
人懐っこいから上下関係なくて話しやすい。
「Aちゃんのとこも早かったんスね〜」
「そうなの。それに少し疲れちゃったからマジバ寄ろうと思って」
「大丈夫ッスか?無理しちゃだめッスよ!」
「ありがとう」
私が笑いかけると、涼太くんも嬉しそうに目を細める。
「はい、これ。今日はおごりッス!」
そう言って私にお金を差し出す。
「えっ…いや、いいよ!」
慌てて返そうとしたけど、涼太くんはニコッと笑い、手を振って出て行ってしまった。
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作者名:ここあ。 | 作成日時:2015年1月17日 13時