・ -JK side- ページ8
―――
ベッドに寝転がっていたヒョンは上体を起こし、ぽつりぽつりと話し始めた
「父親がリストラされて、代わりに母親が働き始めたんだ。でも…暫くすると過労で倒れて、そのまま帰らぬ人となった……俺が10歳の時の話だ」
「悲しみに暮れながらも虐待が始まったのはすぐだった。リストラされてからずっと呑めない酒を呑んで…学校から帰って来たある日、家に帰ると父親が妹を殴ってたんだ」
「アイツは妹が泣き叫んでいたのに、手を止めなかった。間に入った俺さえも殴ってきて……」
そう話しているヒョンの目は虚ろで、どこか遠くを見ていた
「毎日が地獄みたいだった。このまま殴り殺されて、明日目を覚まさなかったらどうしよう…今日は家に帰るのやめようかな…そんなことを思いながら生きてきた」
「だから…部活に入ったり、アルバイトを始めて家に帰る時間を遅くした。でも、それがダメだったのかもしれない…」
「アイツが…俺が帰って来るまで俺の分まで暴力を受けていたことなんて考えられなかった。なのに……俺はそんな妹1人だけ置いて、家を出てきたんだ」
「ずっと後悔してる。一緒に連れてきたかったけど、俺にはそんな経済力も力もなかった……」
「ヒョン…」
「……そろそろ飯の時間じゃねぇか？ 先行くぞ」
ユンギヒョン…俺、軽蔑なんてしてない
ヒョンがそんなに苦しんでたことに気付けなくて、後悔してるんだ…
俺を置いて部屋を出ようとするヒョンの腕を引っ張った
「おい、ジョングガ……」
「ねぇ、泣こう？ 今は思いきり泣いていいんだよ…」
ヒョンの背中に腕をまわすと、肩が湿っていくのを感じた
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irene - 全然構いませんよ！ゆっくりで大丈夫なので更新頑張ってください！ (2018年1月13日 22時) (
レス) id: cf47edc606 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ。(プロフ) - ireneさん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ないです…。ありがとうございます！ これからも応援よろしくお願いします。 (2018年1月8日 17時) (レス) id: 06e7d48aad (このIDを非表示/違反報告)
irene - すごく感動しました！ハッピーエンドになることを願います 更新頑張りましょう！待ってます (2017年12月26日 22時) (レス) id: cf47edc606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあ。 | 作成日時：2017年12月3日 17時
