loss of memory

・ -JK side- ページ7

―――



「………妹がいるんだ」



ヒョンは確かにこういった

突然の発言に驚きを隠せなかった。

ヒョンは兄弟はいないと思っていたから…
(※このお話ではお兄さんはいない設定です！)



「何年も会ってない、迎えに行けていない妹が…」



ヒョンを見ると、目元に涙を溜めて一点を見つめてた



「お前より1つ下の…俺の、大切な家族なんだ……」



驚きと苦しさでいっぱいで、言葉が出てこなかった

何かを思って泣いているヒョンに何も言葉をかけることができなかった



「ちゃんと生きてるかな…なんて1番思っちゃいけねぇこと考えて、俺があの家を出た日の事を毎日の様に思い出すんだ」


「ヒョン……！」


「俺の家…暴力家庭で、父親がリストラされてから全部変わっちまったんだ」



もういいよヒョン、そんな苦しい記憶を思い出させたくないっ…！

自分の耳を強く塞いだ

でもその手はヒョンによって引き剥がされた



「今は俺の話を聞いてくれ。全部聞き終わったら…俺のこと軽蔑してくれ」



ヒョンの顔は真剣だった

今まで語られなかったヒョンの過去が…明らかになる





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