１６．質問は増えていく ページ16
夏目「……………だいたいは分かったけど、『影』を殺していないのは何故？」
ヒカリ「『殺していない』んじゃない、『殺せない』のだ。」
続けてヒカリは言う。
ヒカリ「奴は一度人を殺すと数年はその反動で小瓶から出られない。
だから小瓶に戻る瞬間の、一番弱っているときを狙った。
何度も。
でも、無理だった。
もう呪いの塊のような化物になった彼は私の力だけでは勝てない。
私はもう諦めかけていた。
しかし、今回は違う。
私達『影』『影の敵』以外の強い力を持った、本来人間ではない者に生まれるはずであった者が、人として生まれていた。
しかも異常な量………この者達に手伝ってもらえば、彼も_________『影』も倒せるかもしれないと『それ』に賭けた。
だから久しぶりに影の後を追いかけ、人に干渉した。………まあそんなところだ。」
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場所:保健室
零「……………のう、薫君や……」
薫「どうしました？」
零「我輩が所属しているユニット名は覚えておるか？」
薫「え？………病院行きます？？」
零「深く気にするでない。老人の気まぐれじゃし。」
勿論「気まぐれ」という訳では無い。
零はある『可能性』を確かめたかった。
薫「……『デットマンズ』でしょう？
………というか朔間さんその喋り方どうしたんです？ 普段の朔間さんが自分を老人だなんて言うとこ見たこと無いし………」
『可能性』は『確実』になった。
薫はデットマンズの時代の、本当に大人しい薫である。
そしてデットマンズはここでは存在している。
そして薫は三年生の姿。
つまり_______________
零「………………ご名答______か」
零は薫に言ったのか、単なる独り言だったのか、
よく分からない言い方をした。
薫「え？何か言いました？」
零「悪りぃ、用事思い出した。じゃあな。」
薫「うぇ？？喋り方治ったと思ったら一方的にお別れですか？？
まあ、朔間さんらしいといえば朔間さんらしいですけどね_________」
薫は去っていく零を見て苦笑いをしていた。
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夜桜凛(プロフ) - 孤影色羽さん» いえいえ、全然大丈夫っすよ！ (2017年3月29日 0時) (
レス) id: 6245cde835 (このIDを非表示/違反報告)
孤影色羽(プロフ) - 夜桜凛さん了解です、修正致します。 ご迷惑おかけしてすいませぬ。 (2017年3月27日 21時) (レス) id: ad3a3184a3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜凛(プロフ) - 25話の零さんのセリフ、「襲いかかって」が「遅いかかって」になってますよ！ (2017年3月26日 23時) (レス) id: 18db37ab0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：孤影色羽 | 作成日時：2017年2月24日 22時
