LBX 2体目 ページ3
寮を出てから20m程進んだ所で、サクヤが言う。
「それにしても、Aから誘うなんて珍しいね。いつもなら、僕が誘う方なのに。」
確かに。
今まで、私から誘うことは一度も無かった。
「うん。今日はちょっと早く支度が終わっちゃったから、暇だと思って。」
歩きながら会話をするのは結構好きだ。
周りの景色を楽しみながら会話が出来るのは楽しい。
「そうなんだ。」
サクヤはそう言って、視線を前に戻した。
____________
ガラガラっと音を立てるドアを開けて、教室に入った。
あの後、サクヤとはLBXの話題で盛り上がった。
私は、メカニック希望で入学したんだけど、先生自らの提案で、プレイヤーになった。
だから、メカニックの人とはよく話が会う。
それにしても、いつもよにガヤガヤしてるな……。
多分、転校生が来るからだと思う。
すると、ユノが私の存在に気付き、駆け寄って来た。
「おはよう。A。」
「おはよう、ユノ。」
何故かキャサリンもこっちに寄って来た。
一応、挨拶をしておく。
「おはよう、キャサリン。」
続けてユノも挨拶をする。
「キャサリンおはよう。」
「おはよう、A、ユノ!
今日、転校生が来るんだよね。あまり厄介な子じゃないといいけど。」
早速、転校生についての話題を持ち込むキャサリン。
「確か、2人来るって言ってたよ。私、案内することになってるんだよね。Aも案内することになってるでしょ?」
ユノの発言によって、自分が副委員長だったことを思い出した私。
そうだ。副委員長だった。
忘れていたことを隠すように、出来る限り自然に返答する。
「うん。そうだよ。」
よし。頑張ったぞ、私。
「大変だよね〜、副委員長って。まあ、委員長の方がもっと大変だろうけど。」
なんとか悟られずに済んだ。
心の中で、自分の演技力に感謝する。
ふと、時計を見ると、予鈴の鳴る時間まであと1分程だった。
「あ、そろそろ予鈴が鳴るね。席に戻ろう?」
2人は、「そうだね」「戻ろうか」と言って、席に戻っていった。
続けて私も席に戻る。
周りの人も席に着き始め、予鈴が鳴った時には、教室も廊下も静かになっていた。
まあ、当たり前のことだけどね。
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ベル - 読みました つづきが読みたいです 北条ムラクとの関係も興味深いです。 あと個人的に花をモデルにしていて好きになりました。 (2018年5月26日 20時) (レス) id: bb8a588750 (このIDを非表示/違反報告)
xミリスx@セレディ先生love(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!そう思ってくれる方がいるだけで嬉しいです。コメントありがとうございます! (2013年10月3日 23時) (レス) id: 352a850271 (このIDを非表示/違反報告)
りん - めっちゃおもしろいです! (2013年10月3日 23時) (レス) id: b9d101cf70 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ - わおわおー☆ (2013年10月1日 16時) (レス) id: 7cf2510bb5 (このIDを非表示/違反報告)
xミリスx@セレディ先生love(プロフ) - リュナさん» はい!参考にさせて頂きます! 頑張りますね^^ (2013年9月29日 15時) (レス) id: 352a850271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xミリスx | 作成日時:2013年7月21日 20時