捕獲 ページ9
『イケメン♪イケメン♪目のほっよう〜♪』
本来の目的には完全に蓋をして特別室の前まで来た。
『こーいう時バグスターになって良かったって思うよねー♪』
堂々と入っていくのは流石に気が引ける。
だが、粒子になって隠れてしまえば、こっそり覗く事が出来てしまう。
『どんなイケメンさんなのか‥こっそり拝見させていただきま〜す♪』
病室に入ると、そこはちょっとしたホテルのようで流石特別室という感じだった。
カーテンの陰に隠れてこっそり部屋の中を見ると、入院しているというイケメンはベットで横になっていた。
(寝てるのかな‥?)
ここからだと丁度顔が見えない‥。
見えないと思うとどうしても見たくなる。
何とかして見ようとカーテンから顔を出しベットの方を覗いた。
(あれ?‥あの顔何処かで見た事あるような‥)
『あ‥』
思わず声を出してしまった。
慌てて口を塞いだが後の祭りだった。
「そこに隠れているのは分かっているよ。」
声の主はベットから起き上がりカーテンの傍までやってくる。
慌てて粒子になって逃げようとするが、その前に手を掴まれてしまった。
「大人しく出てくるなら私も悪いようにはしない。私も君と一度話をしてみたかったんだよ。‥Aくん」
私の手を掴んだままそう言う彼は微笑みながらカーテンを開けた。
『‥‥檀‥正宗』
彼と目が合い、思わず名前を呟く。
大分歳は離れているが整った顔立ちに少し緊張してしまう。
パッと見ただけでは世界征服を考えているようには見えない程優しい微笑みだった。
『あ、あの‥。勝手に覗いてすいませんでした‥』
とりあえず、先に謝っておく。
どんな理由にせよ覗きは覗きだ。
「いや?特に気にはしていないよ。むしろ君から私に会いに来てくれるなんて‥まさに運命だとは思わないかね?」
『えっ‥?それってどういう‥』
正宗の言っている意味が分からなくて戸惑う。
流石黎斗の父親‥と言ったところか。
『あ、あの‥何故ここに入院したんですか?』
入院する位なんだから何処か悪いのだろうか‥。
戸惑いながらも聞いてみた。
「ん?あぁ‥入院した理由だね?私は今、とても気分が良い。君には特別に教えてあげよう。」
なんだか嫌な予感しかしなかった。
怖くなって一歩後ろへ下がる。
それを見た正宗は私の腕を引き寄せて抱き締めた。
そして、顎を掴んで視線を合わせてニヤリと笑う。
「私はね‥君を手に入れる為にここに来たんだよ。」
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koji(プロフ) - 桜奈さん» 有難うございます。そんなふうに言ってもらえるなんて本当に嬉しいです!もう、エグゼイドは少し昔のライダーになってしまっていますが、私の中の貴利矢さんはいつまでも変わらずにいます!又機会がありましたら逢いに来て下さいませ♪有難う御座いました!!! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈 - 貴利矢さんとの恋愛の夢小説で現実にあったらいいなと思いました。前から気になっていた作品ですが本当に読んで最高でした。kojiさんありがとうございました。 (2018年8月14日 16時) (レス) id: 17a1f17e2c (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» 有難うございます!大崎さんの言葉に励まされました!貴利矢さんは理想なんですよねー♪夢主‥これもまた理想です。本人全く違う人間笑 短編頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年6月19日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 完結ですねー!おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!kojiさんのとこで読むたびに貴利矢を好きになっていきましたよ!健気な夢主ちゃんと全部受け止めてくれる貴利矢。理想だなぁ♪また短編始まったら読みに来させてくださいね! (2018年6月19日 14時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 双羅さん» 有難うございます!きゅんきゅんしていただけて何よりです!読み返していただけるなんて更に光栄です!貴利矢ロスは続行中です笑 短編頑張りますのでよろしくお願い致します! (2018年6月19日 12時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koji | 作成日時:2018年4月25日 3時