間抜けな再会 ページ17
『カギにって‥どういう事ですか?!』
カギ‥何処かで聞いた台詞だった。
考えていることが間違いでなければ‥貴利矢を裏切る事になる。
すると、同じ事を考えていたのかシロが正宗に向かって話していた。
『私は主人との契約を破棄する気はありませんっ!』
慌てて自分も便乗する。
『私だって貴利矢さんを裏切るなんて出来ない!』
その答えを待っていたような顔をして少し笑うと正宗は更に近づいてくる。
『そうくると思っていたよ。そうでなければ面白くない。』
シロは正宗の不気味さにすっかり怯えていた。
正直私も得意ではない。
『だ、大丈夫!きっと誰か助けに来てくれるよ!』
とりあえずシロを落ち着かせないと‥そう思って言った一言に今度は正宗が反応した。
「助けなど‥君達に助けなど来る筈がないっ!それとも何か?君達はずっと此処に2人で居るというのかね?私のカギにならないという事はそういうことなんだよ?」
近づいては逃げる。
それを繰り返していたが何故かいきなり背中が何かにぶつかる。
‥逃げられない‥‥。
私達はお互いを守るように抱き締めてギュッと目を瞑った。
「おい神っ!早くしないとAちゃん達どうにかなっちまうだろっ?!」
「だから変身しておけと言っただろう!クロノスの力がないとあそこには行けないんだっ!」
「あっ!Aちゃん達が見えたっ!!」
「よしっ!早くクロノスの力で彼処まで飛ぶんだっ!後は私がAを助ける!」
「お前1人で良い格好しようとすんなよなっ!俺の力がなけりゃやられちまうだろ?!」
「どうでも良いから早くしてくれっ!」
「ちょっ‥待てって!3人一気に飛ばすなんて初めてなんだから!お前らもっと近くに来いよっ!早く行きたいならせめて協力しろっ!‥‥って!今度は近すぎるっ!神!腕組むなっ!お前もわざわざ背中に乗ってくるなっ!‥あーっもうっっ!どうなっても知らねーからなっっ!!」
ーーー助けて、貴利矢さん!!ーーー
ーーー助けて、黎斗さんっ!!ーーー
ギュッと目を瞑った後‥クロノスの腕は私達に届かなかった。
目の前に助けを求めたその人物が立っていたから。
何故か3人揉みくちゃになった状態で‥。
『え‥?何してるんですか?』
感動の再会にはほど遠いこの状態がそうさせたのか思わず素で突っ込んでいた。
貴利矢達も何だか気まずそうに離れて答える。
「えっと‥ごめん。あの‥一応‥助けに来ました。」
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koji(プロフ) - 桜奈さん» 有難うございます。そんなふうに言ってもらえるなんて本当に嬉しいです!もう、エグゼイドは少し昔のライダーになってしまっていますが、私の中の貴利矢さんはいつまでも変わらずにいます!又機会がありましたら逢いに来て下さいませ♪有難う御座いました!!! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈 - 貴利矢さんとの恋愛の夢小説で現実にあったらいいなと思いました。前から気になっていた作品ですが本当に読んで最高でした。kojiさんありがとうございました。 (2018年8月14日 16時) (レス) id: 17a1f17e2c (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» 有難うございます!大崎さんの言葉に励まされました!貴利矢さんは理想なんですよねー♪夢主‥これもまた理想です。本人全く違う人間笑 短編頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年6月19日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 完結ですねー!おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!kojiさんのとこで読むたびに貴利矢を好きになっていきましたよ!健気な夢主ちゃんと全部受け止めてくれる貴利矢。理想だなぁ♪また短編始まったら読みに来させてくださいね! (2018年6月19日 14時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 双羅さん» 有難うございます!きゅんきゅんしていただけて何よりです!読み返していただけるなんて更に光栄です!貴利矢ロスは続行中です笑 短編頑張りますのでよろしくお願い致します! (2018年6月19日 12時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:koji | 作成日時:2018年4月25日 3時