その頃 ページ16
「‥で?どうやって行くんだよ。」
黎斗に聞くとテレビの前の椅子に座り足を組む。
「お、おい!神!」
「あの人が「見ていろ」と言ったから必ず何かしらの映像がすぐに送られてくる筈だ。その映像が確認出来ればクロノスの力でそこに飛ぶ事が出来るだろう?」
こっちの文句を遮るように説明する黎斗は
変身した姿でも怒っているように見えた。
「その間にAちゃん達に何かあったらどうするんだよ!」
負けずに言い返すと、黎斗は呆れたように話し出す。
「どうにかなってから映像を送っても面白くないだろう?普通の状態から堕ちていく様を見せつける事に意味があるんだ。‥そんな事も分からないのか。」
「「‥‥分かりたくねーよぉ。」」
『クロノスはいつ戻ってくるんだろう。‥ってか、しーちゃん来てからどの位経ってるのかなぁ。』
『くーちゃん‥よく1人で耐えられましたね‥私ならおかしくなってるかも。』
『うーん‥殆ど寝てたからなぁ。』
『寝るのも‥もう飽きましたね。』
時間の流れがどうなっているのか全く分からない。
幸いお腹が空いた気になってもバグスターなので食べなくても平気である。
本当に死なないけどおかしくなりそうだった。
今は必死に気持ちを保とうと2人で手を繋いでいた。
お互いの存在だけが頼りだった。
シロが来たばかりの頃はクロノス対策といって色々考えていたが、それも遠い昔のような気がする。
今では2人ともクロノスの帰りを待ちわびていた。
「大分待たせたようだね‥」
『『クロノス!!!!』』
声のした方を見ると待っていた人がそこに居た。
『あれからどの位経っているんですか?ここから出してもらえるんですよね?』
思わず駆け寄りクロノスの腕に縋り付く。
クロノスは一言シロを見て呟いた。
『君は‥?』
流石にいきなりで緊張したのか固まっていたシロが大きく頭を下げて挨拶をした。
『は、はじめまして!し、シロです!』
「あぁ‥話は聞いているよ。流石息子と言ったところかね。育て甲斐がありそうだよ。」
『育て甲斐‥?』
少し嫌な予感がしてクロノスから離れる。
ーーーガッシューーン‥ーーー
『『?!』』
変身を解き不気味な笑みを浮かべて正宗が歩いてくる。
シロを後ろで守りながらクロノスにもう一度確認した。
『‥ここから出してもらえるんですよね?』
質問の返事は意外な答えだった。
「すぐにでも帰れるさ!‥君達が私のカギになることが出来ればね!!」
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koji(プロフ) - 桜奈さん» 有難うございます。そんなふうに言ってもらえるなんて本当に嬉しいです!もう、エグゼイドは少し昔のライダーになってしまっていますが、私の中の貴利矢さんはいつまでも変わらずにいます!又機会がありましたら逢いに来て下さいませ♪有難う御座いました!!! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈 - 貴利矢さんとの恋愛の夢小説で現実にあったらいいなと思いました。前から気になっていた作品ですが本当に読んで最高でした。kojiさんありがとうございました。 (2018年8月14日 16時) (レス) id: 17a1f17e2c (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 大崎舞子さん» 有難うございます!大崎さんの言葉に励まされました!貴利矢さんは理想なんですよねー♪夢主‥これもまた理想です。本人全く違う人間笑 短編頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年6月19日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 完結ですねー!おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!kojiさんのとこで読むたびに貴利矢を好きになっていきましたよ!健気な夢主ちゃんと全部受け止めてくれる貴利矢。理想だなぁ♪また短編始まったら読みに来させてくださいね! (2018年6月19日 14時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - 双羅さん» 有難うございます!きゅんきゅんしていただけて何よりです!読み返していただけるなんて更に光栄です!貴利矢ロスは続行中です笑 短編頑張りますのでよろしくお願い致します! (2018年6月19日 12時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koji | 作成日時:2018年4月25日 3時