四話 カラ松メイン2 ページ5
コンコン
ノックの音でAは目が覚める。
貴「…はい」
カ「おはよう、いや、こんばんはかな?」
Aが時計を見ると、時間は23時頃を指している。
貴「え、まさか」
Aは記憶を辿る。
昨夜ハタ坊と呼ばれる男のひいきの店に連れて行ってもらい、カウンターや椅子、大量の酒を購入しそのまま帰ってきた。
そしてAはベットについて…それが5時頃で…
貴「18時間も寝たのか…」
我ながら睡眠欲に呆れる。
カ「昨日頼んだものが届いて設置が終わったんだ。」
一緒に飲まないか?というようなことを言い出そうか迷ってもじもじしている。
貴「…今行きます。着替えますのでお待ちください」
じれったいので先に言い出す。ぱあああっと笑うカラ松を横目にベットから出る。
貴「なかなか良いですね」
一室に入ると、重厚感漂うバーが出来ていた。
カウンターの後ろの席には大量の酒瓶が並んでいる。
カウンターとその前の椅子がいくつか並んでおり、青いライトが光っている。
貴「ご自身の青ですか?」
からかうように聞くと、にへっと笑って返される。
カ「好きなのを作ろう」
お酒も作れるらしい。意外と才色兼備である。
貴「では、おまかせで」
カ「ふむ…ナイスチョイスだ」
いつも通りカッコつけながらカラ松はシャカシャカとお酒を作る。
少し経ったあと、目の前に差し出されたのは…
貴「これは…【シェリー】?」
カ「さすがだハニー!」
カラ松は嬉しそうにする。
スペイン産のシェリーと呼ばれるこのお酒は非常に多様な種類がある。
カラ松が作ったシェリーは甘く、とてもAの好みである。
貴「…おいしい」
Aはまた1口含む。
カラ松は顔を真っ赤にさせながらドヤ顔をする。
動揺しまくりで、心臓の音がこちらまで聞こえそうだ。
貴「私からも、カラ松さんへお酒をお願いします」
カ「な、なななんだ?!なにがいい?!」
貴「【シャンディガフ】なんていかがでしょう」
シャンディガフは簡単に言えばビールにジンジャーエールを混ぜたものである。
カラ松はビールが好きだが、苦手な人でも飲みやすいカクテルだ。
ビールが好きなら尚更好ましいだろう。
カ「ビールが好きだから、このチョイスはベリーグットだ」
カラ松は嬉しそうに飲む。
カ「ところで、A」
いつものハニー呼びが止まる。嫌な予感がする。
カ「男に勧められたシェリーを女が飲んだ場合の意味は…知ってるか?」
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レミリア(プロフ) - おそ松と主のやり取りがたまらん笑気長に待ってますんで…… (2019年5月27日 16時) (レス) id: c2ba13c540 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ - 作者です…受験があと一ヶ月で終わるので、更新今しばらくお待ちください…泣 (2018年1月31日 14時) (レス) id: 6904f575e6 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - 続き待ってます!!(^q^) (2017年4月22日 18時) (レス) id: 4e296d3f49 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 今までに呼んだ中で一番おもしろかったです! 更新頑張ってください(*´∇`)ノ (2017年1月3日 1時) (レス) id: 54f03aac47 (このIDを非表示/違反報告)
味醂 - 「狼」さんという作者さんすごくおすすめです! (2016年12月17日 19時) (レス) id: 79bfa1ab80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カベルネ | 作成日時:2016年10月9日 8時