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戸塚side
お風呂から出ると怒鳴り声がした。
その声ははっしーのものではなかったも
はっしーの部屋のリビングからではなく
Aちゃんの部屋のリビングからだった。
リビングを覗くと泣いているAちゃんの肩を掴んで
怒鳴っていた山田。
そして聞いて良かったのか悪かったのか、
Aちゃんの決断を聞いてしまった。
山田は帰って言った。
はっしーはAちゃんと少し話すと悲しそう表情で
はっしーの部屋のリビングに戻ってきた。
「大丈夫?」
橋本「うん…。とっつーはAのそばに居てやって。」
そう言って俺をAちゃんの部屋のリビングへ入れて
扉を閉めた。
そっとAちゃんに近付き隣に座って頭を撫でた。
「大丈夫?泣きたいときはたくさん泣けばいいよ」
Aちゃんは俺に抱きついてきた。
おっと…ちょっと想定外のシチュエーション。
左手で抱き寄せ右手で頭を撫でた。
『ごめんね…。
とっつーもコンサート終わりで疲れてるのに…。
もう大丈夫だから…。』
俺から離れて涙を拭いながら言った。
目は真っ赤になっていて少し腫れていた。
「気にしなくていいよ。本当にもう大丈夫?」
『うん。』
「はっしーの部屋戻ろうかな?
夜遅くにいつまでもレディの部屋にいるのもね…。」
『本当にありがとう。』
「じゃあ、おやすみ」
『おやすみなさい』
俺ははっしーの部屋に戻った。
ソファーで寝転がっていたはっしーは起き上がった。
橋本「A、大丈夫そう?」
「多分。もう大丈夫って言われたから戻ってきた。」
橋本「そっか…。」
「うん。はっしーはAちゃんのこと諦めるの?」
橋本「諦めないよ。片想いでも続ける。」
「そっか。そろそろ寝る?明日もコンサートあるから
目の下にクマって言うのもね…」
橋本「そうだね。」
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作者名:197561549 | 作成日時:2017年11月28日 23時