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「それに、困るのはアナタの方なんじゃないですか。」
「‥何がだ。」
「便利な世の中ですよね。
‥こんな遠くからでも、こんなに鮮明に写っちゃうんですから。」
彼の背中で視界が遮られているから、
鈴木先生に何を見せているかは分からないけれど。
写る云々ということは、写真か何かだろうか。
「社会的地位を失いたくなかったら、さっさと失せろ。」
その言葉の後に、鈴木先生が慌ただしく出ていく足音が聞こえた。
「と、かい、せんせ……っ、」
「‥大丈夫か。」
震える声で名前を呼べば、
振り返った彼がそう言いながら頬に伝った涙を親指で拭う。
へたり、とその場に座り込んでしまった私を見て、
ふぅ…とひと息つくとふわり、と身体が宙に浮く感覚がした。
「え……？」
抱き上げられたのだと理解するのに、数秒かかる。
女子が憧れるという、お姫様抱っこだ。
「え。ちょっ、何を…？！」
「見れば分かるだろ、抱き上げてんだよ。」
「そういうことを言ってるんじゃなくて…！」
「うるさい、喋ると舌噛むぞ。」
抗議の言葉も、うるさいの一言でﾊﾞｯｻﾘと切り捨てられる。
人の気も知らないで…。
‥ズルいなぁ、本当に。
・
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橘花(プロフ) - 渡海先生にまた会えて嬉しいです…！たのしかったです。ありがとうございます♪ (2019年5月12日 7時) (
レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 渡海先生、私も大好きです！！やっぱりキュンキュンしますよね！ (2019年5月6日 0時) (レス) id: 2454bcd59c (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 渡海先生シリーズみたいです。 (2019年5月5日 21時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月5日 15時
