35 ページ35
.
小学校に入学してまもなく、私は学校を休みがちになった
昔から嫌いなのだ、新しい場所
新しい生活
そんな時に、家に遊びに来た春菜さんが連れてきたのが謙太郎だった
公園でひとり、座っていた私の元に学校帰りのまま連れてこられた謙太郎が真っ黒なランドセルを揺らしながらやってきた
「Aちゃん」
なぜこの人は、私の名前を知っているのだろう
そう思って、顔を上げた
見たことのない顔だった
顔が丸くて、目が大きくて、背が小さい
見た目だけでは2つも年上だと思わなかっただろう
「一緒に遊ぼ」
小さな手を伸ばしてきたその男の子は、柔らかな笑顔で笑った
あの頃の私は今と変わらず、心のシャッターを閉じた
それなのに彼は、私の腕を強引に引っ張った
そして、笑った
変わらない笑顔で、笑った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えつ(プロフ) - やするりさん» リクエストありがとうございます！会社は全然考えになかったので、新鮮で面白そうですね＾＾ また挑戦してみます！！ (2018年6月14日 15時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
やするり(プロフ) - リクエスト？なのですが、今度は会社で先輩後輩関係の安井くんなんてどうでしょうか…（） (2018年6月14日 14時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
やするり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もうきゅんきゅんしまくりすぎてしんどくて、にやけが止まらないです（笑） (2018年6月14日 14時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
えつ(プロフ) - やするりさん» ありがとうございます＾＾そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！笑 (2018年5月23日 7時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
やするり(プロフ) - 安井くんの新しいお話、楽しみにしていました！！今回もワクワクしながら更新を静かに待とうと思います（笑）頑張ってください！ (2018年5月23日 3時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えつ | 作成日時：2018年5月22日 22時
