【男主】史上最強の猫被り【あんスタ】 (ページ46)

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蓮巳side

圧巻だった

無理を言って彼を俺たちのライブに出させた

それは、俺らしくもなく、しかしいつもそんな無理言わないからであろう、簡単に認められたそれ

どうなる事やらと不安もあった

新曲をやるなどと無茶をしたはずだがそれはすべて杞憂におわった

彼の奏でる旋律は美しく俺たちをリードした

まるで包み込むような優しいものではない

俺たちの全力を引き出すかのようなそれに俺たちは飲み込まれないように必死に全力を出し切った

台風の目みたいな彼の演奏で観客達がひきこまれているのがわかる

琴がこんなにいい音が出るなんて思わなかった

パフォーマンスもおわり、楽屋に戻ろうとした時だ

ガクッと視界の端で何かがぐらつく

神崎「未来どの？！」

神崎が慌ててささえたのは未来で

「はぁっ........はぁっ........お疲れさまっです、」

汗だくになってフラフラになる彼

鬼龍「おいおい大丈夫か？」

「はいっ！皆さんの音をきいて、集中してたんですけど、おわったら集中力切れました........」

そういう彼は俺たちにこうして合わせたのは昨日が初めてで、ここまで息ぴったりにあわせたのは俺たちの実力でなく、彼がすべて俺たちに合わせたということだ。

それは確かに凄まじい集中力がいることで

まさか他人のためにここまで全力を出してくれるとは........なんてやつだ

蓮巳「今回はおまえのおかげだ、さて俺たちも戻ろう」

「っ........はい、」

神崎「つぎはたしかRa*bitsであるな、部屋からでも拝見は出来る、かたをかすぞ」

Ra*bits

その言葉を聞いた途端彼は目を見開いた

「Ra*bits？」

鬼龍「？どうかしたか？」

「！！やっぱり残ってみます！」

蓮巳「その体では無理だろう？配信だってしている、あとにするべきだ」

それはみんな同意見らしく頷くが彼はおれなかった

「ダメなんです…っお客さんがいないステージは、アイドルにとってどれだけ残酷か........わかってるから........おれひとりじゃなんにも変わらないかもしれないけど........っ

アイドルが怖いことなんて思って欲しくないからっ

おれ、いきます！」

☆☆
続編にまいります！！

ここまで読んでくださった方ありがとうございました！