ずぶ濡れボーイ ページ26
side蓮巳
生徒会室で仕事をしていると衣更がなかなか来ないことに気がついた
まぁあいつの事だサボリはないだろう
余計なことに巻き込まれてなければいいがなんて考えながらも仕事を進める
すると生徒会室の扉が開き、そこには衣更と衣更に横抱きにされる人物がいた
頭からすっぽりと衣更のであろうブレザーをかぶり見えるのは足だけ
体格的に女子か姫宮・・・姫宮がここにいるとなれば女か
女子生徒だといえば転校生のあんずという少女がでてきた
生徒会室に関係の無いものを呼び込むなど言語道断で空気がピリついた瞬間だ
そのブレザーのなかからぴょこっと真っ白な頭が出てきて
それは同じく転校生の未来という少年だった
その子の髪はびしょ濡れになっていた
ドライヤーを貸してほしいという彼に、英智さえ驚いていて
姫宮「未来!びしょ濡れじゃない!どうしたの?!イジメか何か?!」
天「えっと........未来くん、シャワーでも浴びたとかじゃないよね?」
みんながテンパる中彼は苦笑いして
「えっと........噴水に落ちちゃいまして........」
姫宮「はぁあ?!」
伏見「何があったんですか?」
「えっと.....考え事してたらわからなくて、落ちちゃって....全身ビショビショになってしまい........!!」
それを言ってる最中に彼はハッとし
「真緒の制服!濡れちゃう!わーもう僕のアホ!とりあえず下ろして!というかブレザー........クリーニング出してから返すようにするね!ごめんて!」
ばっと腕から抜け出して謝ると衣更は慌てて彼にブレザーを押し付けた
衣更「もういいから!お前頼むからじっとしてろってば!」
「だ、だってまだ春なのに真緒も風邪ひいちゃうよ?」
衣更「ひかない!俺は丈夫だから!これ着てろ!たのむから!
つーかお前すけてるの!!!」
そのやり取りにみんなで未来を見てしまえばずぶ濡れのワイシャツは透けていて
下着を着ていないのだろう、なんだか卑猥だ
姫宮「んな?!未来!」
伏見「坊ちゃん真っ赤ですよ、こういう時はスマートに視線をそらすべきです」
天「なんだか色っぽいんじゃない?」
衣更「みなさん揃ってからかうのやめてあげてください!
すみませんこいつこんな感じで、とりあえず生徒会室ならほかの生徒に見られたりしないかなって思って連れてきたんです」
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作者名:ゆめの | 作成日時:2016年9月26日 22時