居場所なんてなかった ページ22
氷鷹「まぁみんなに見てもらってもいいができれば2人で頼みたいんだ、たのむ」
「もちろんいいよ、じゃぁ、いってきます！」
笑って出ていく彼
しかし彼の新たな1面がまた10分後に見られるとは思わなかった
凛月「未来が帰ってこないー」
衣更「凛月さっきからそればっかりだな？」
凛月「だって帰ってこないんだもん」
まぁ出ていったばかりだしななんて思っていれば扉が開き未来がいた
衣更「帰ってきた........はやかったな！」
「うん、だって北斗くんぜんぜんっ面白くないねん！」
ぷうっと頬を膨らませれば彼は続けた
「ほんま関東の人間はあかんな！ぜんっぜん漫才をわかっとらん！波がないねん！一人でぼけて、よう分からんし、お笑い舐めたらあかん！
点数でいうたら4点やな！」
きっぱりいう彼に凛月もおどろいた
凛月「え、かんさいべん？」
「！！(やっちまった！)」
ジーザス！なんて言えずに彼はかたまる
「って、大阪の人ならいうんじゃないかな？あはははははははははは
あっこんな時間！ちょっとせかいをぼうけんしてくるねぇ！」
そう言ってダッシュで走り去る彼
なんだったんだとみんなが思うのは仕方ないだろう
、
、
、
side未来
「(やっちゃった！)」
昔から本音で話す時は関西弁になっていた
というか、中学からこの芸能で生きてきた僕は関西弁はすてた
アイドルになると決めた日に捨てたんだ
唯一ユウの目の前でだけ関西弁だった
そういうとユウにだけは心を開いてたんだと今更思う
いや他のメンバーにも開いてたけどさ
こんな見た目のせいで可愛くてあざといキャラで売り出した俺
本性は泣き虫で弱虫性格はきついし毒舌で
ファンはそんな僕を愛してくれたけど
ここにいるのは
つくりもののぼく
そんな気がして恥ずかしさから悲しさに気持ちがかわる
みんなに会いたい
仲間だけじゃなくてファンにも
走っていればふと、スバルがみえた
そこには氷鷹北斗と、遊木真、転校生がいて、まるで四人でいるのが当たり前みたいに笑いあってる
ヒロインと王子様たちだもん当たり前だよね
俺の居場所はどこなんだろう
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作者名：ゆめの | 作成日時：2016年9月26日 22時
