20◆大丈夫は魔法の言葉◆ ページ20
Aは心配そうに、雅紀の顔色を伺っていたけど
遅れてきた三浦に向かって言った、“浴衣に合ってるね”が、自分とは全然違う言い方だった事に気づいたみたいで…
それくらい、周りに気を使えるなら
自分の事も、もっと気にして欲しいんだけどな
よかった〜
って明らかにホッとした表情のAの頭に
ポン…
と手を乗せて『ほら、行くぞ』って声をかけて歩き出したら
今度はワクワクって顔してて
きっと、何を食べるか迷ってるんだろうな〜って
だから、俺がさっき何て言おうとしていたかなんて、もう頭のすみっこどころか、その辺にもないんだろう
しばらく4人で行動してたら雅紀が急に、かき氷食べたいんじゃない？って言いだして
俺は別に食べたくなかったからそう答えたけど、Aにも同じ質問をした…
そういえば、昨日別行動しようって電話で話したんだ！
思い出した俺は慌てて、Aが返事してるのに被せて
『あっ…！雅紀、Aはさ、わたあめ好きだから二人で買ってくるわ』
って、雅紀にだけ、分かるようにウインクしたら
やっと伝わった！！って顔をして
「あっ、そう？？じゃぁ、俺は菜々美ちゃんと焼きそば買ってくるね！またあとねー！」
って腕、ちぎれるんじゃない？ってくらいブンブン振って
もう片方の開いた手で三浦の手を引いて
あっという間に人混みの中に消えていった
隣を見ると、Aは少し不安そうだった
大丈夫かな？って顔
そんなAに、大丈夫だよ。って伝えるように話しかける
『A、俺等も行こうぜ。好きだろ？わたあめ』
「えっ、あっ、うん。でも相葉君となっちゃんは？」
『だーいじょうぶ。雅紀と後でちゃんと待ち合わせしたから』
「そうなの！？じゃぁ、大丈夫だね！行こ！わたあめ！」
Aは昔から、俺が “だいじょうぶ”って言えば、いつもホッとした表情をする
だから、不安そうな表情とかしてるときに、よく言ってあげるんだ
Aを安心させる、“魔法の言葉”
調子が戻ってきたAは、俺の腕を引っ張って「早く早く」って、わたあめの屋台を目指して、歩きだした
そんなに引っ張らなくても、わたあめ無くならないから、大丈夫だよ。って可笑しくて笑って
そう言えば…雅紀、“今日告白する”って言ってたけど、三浦の様子じゃ…これ良い報告聞けそうだな。って、今度は嬉しくなって笑った
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二葉（ふたば）(プロフ) - ゆかりさん» 読んでいただき、ありがとうございます(^^) (2018年7月20日 18時) (
レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノしようちゃんの潤君愛してる (2018年7月15日 6時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
二葉（ふたば）(プロフ) - はるさん» はる様！早速ありがとうございます(^^)彼の方が好き好きだと、いつも以上に応援したくなっちゃいますよね(。-∀-)まだまだ、始まったばかりですので、これからの展開もお楽しみに！ (2018年7月7日 20時) (レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 二葉さん新作ありがとうございます！なんだか可愛い二人…男の子の方が好き好きなお話好きです！（好きが多い）これからどうなるのかとっても楽しみです！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: b3c5b647ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年7月4日 23時
